法学政治学研究科
法学政治学研究科は、法学政治学専攻及び法曹養成専攻の2つの専攻から構成されます。法学政治学専攻では、広い視野に立って精深な学識を究め、真摯な情熱を備え、学界を牽引し、あるいは国際的水準に達した法学研究者及び政治学研究者の養成、また、高度な知識、理解を有する専門的職業人・公務員を志す人材の育成を目的とします。法曹養成専攻では、東京をはじめとする大都市における企業活動、公益活動、さらには国際的な領域での活動など、現代社会の法律的課題に対応し、解決する高度な能力を備えた法曹の養成を目的とします。
INDEX
法学政治学専攻(法律学分野)
【博士前期課程】
1 理念
法学政治学専攻法律学分野博士前期課程は、広い視野に立って精深な学識を究め、学界を牽引しうる法学研究者になるための基礎的な能力を持った人材、及び高度な知識、理解を有する専門的職業人・公務員を志す人材の育成を目的としています。
2 求める学生像
- 広く法律学の諸現象を研究課題とし、それを的確に分析・判断する能力を有する人
- 高度化・多様化する法律学の各分野に関心を持ち、自立的な研究活動を行いうる能力を有する人
- 広い視野とバランス感覚を持ち、国際的水準に見合った研究者となりうる能力を有する人
- 法律学の高度な知識、理解を有する専門的職業人・公務員を志す人
3 入学者に求める能力
- 志望分野に関する専門的知識及び法律学全般にわたる広い知識
- 志望分野において、広く法律学に関する諸現象から研究課題を発見し、それを分析・判断する能力
4 入学者に求める能力の評価方法
(9月入試)
<一般入試>
一般入試においては、筆答試問と口頭試問を行います。筆答試問は専門分野に関する知識や論述力、語学力を判定し、口頭試問では論理的な思考力を重視して判定します。
書類審査、筆答試問、口頭試問により、上記能力や専門性について総合的に判定します。
<外国人特別選抜入試>
外国人特別選抜入試においては、筆答試問と口頭試問を行います。筆答試問は、日本法及び専門分野に関する知識や論述力を判定し、口頭試問では論理的な思考力を重視して判定します。
書類審査、筆答試問、口頭試問により、上記能力や専門性について総合的に判定します。
(2月入試)
同上
【博士後期課程】
1 理念
法学政治学研究科法学政治学専攻法律学分野博士後期課程は、広い視野に立って精深な学識を究め、学界を牽引しうる法学研究者の養成を目的としています。
2 求める学生像
- 広く法律学の諸現象を研究課題とし、それを的確に分析・判断する能力を有する人
- 高度化・多様化する法律学の各分野に関心を持ち、自立的な研究活動を行いうる能力を有する人
- 広い視野とバランス感覚を持ち、国際的水準に見合った研究者となりうる能力を有する人
3 入学者に求める能力
- 志望分野に関する深い専門的知識
- 法律学全般にわたって、その研究を通じて精深な学識を究め、学界を牽引しうる能力
- 志望分野において、広く法律学に関する諸現象から研究課題を発見し、それを分析・判断する能力
4 入学者に求める能力の評価方法
(9月入試)
<一般入試>
一般入試において、筆答試問と口頭試問を行います。筆答試問では語学力を判定し、口頭試問では論文を審査対象とするほか、論理的な思考力を重視して判定します。
書類審査、論文、筆答試問、口頭試問により、上記能力や専門性について総合的に判定します。
(2月入試)
同上
法学政治学専攻(政治学分野)
【博士前期課程】
1 理念
法学政治学研究科法学政治学専攻政治学分野は、広い視野、真摯な情熱、深い学識を備えた国際的水準の研究者の養成に加えて、高度な知識を有する専門的職業人・公務員を志す人材の育成を目的としています。
2 求める学生像
- 政治の諸現象に関心を持ち、それを広い視野で捉えることができる人
- 政治学研究者になるという目的意識の下で勉学に努める意志を有し、研究者を目指す人
- 政治学の基礎的な教養をもち、高度な知識を有する専門的職業人・公務員を志す人
3 入学者に求める能力
- 政治学全般にわたる広い知識
- 政治学分野において、自らが主体的に問題を発見し、課題を解決する能力
4 入学者に求める能力の評価方法
(9月入試)
<一般入試>
一般入試においては、筆答試問と口頭試問を行います。筆答試問は専門分野に関する知識や論述力、語学力を判定し、口頭試問では論理的な思考力を重視して判定します。
書類審査、筆答試問、口頭試問により、上記能力や専門性について総合的に判定します。
<外国人特別選抜入試>
外国人特別選抜入試においては、筆答試問と口頭試問を行います。筆答試問は、政治学の基礎的学力及び専門分野に関する知識や論述力を判定し、口頭試問では政治学分野についての知識と日本語についての能力を判定します。
書類審査、筆答試問、口頭試問により、上記能力や専門性について総合的に判定します。
(2月入試)
同上
【博士後期課程】
1 理念
法学政治学研究科法学政治学専攻政治学分野は、広い視野、真摯な情熱、深い学識を備えた国際的水準の研究者の養成を目的としています。
2 求める学生像
政治学研究者になるという明確な目的意識の下で研鑽する意志を有し、研究者を目指すのにふさわしい知識と能力を有する人
3 入学者に求める能力
- 政治学全般にわたる広い視野及び志望領域の深い専門知識
- 志望領域において、独創的な研究課題を自ら設定し、課題を解決する能力
4 入学者に求める能力の評価方法
(9月入試)
一般入試において、書類審査、筆答試問及び口頭試問により、専門知識や研究能力を総合的に判定します。
(2月入試)
同上
法曹養成専攻(法科大学院)
1 理念
東京都立大学法科大学院の理念は、東京をはじめとする大都市の抱える複雑な問題に対して、それを解決する能力を有する法曹を養成することです。
東京は、大小の企業が多数存在し、東京都をはじめとする公共団体も集積しており、世界的に見ても極めて特徴的な大都市です。
このような巨大都市東京における企業活動、公益活動、さらには国際的な領域での活動など、現代社会の法律的課題に対応することのできる高度な能力を備えた法曹の養成を目指しています。
2 求める学生像
東京都立大学法科大学院の理念に基づき、複雑な社会現象に高い関心を示し、問題を的確に把握したうえで分析・判断するための論理的思考力を有するとともに、その思考を的確に表現することのできる人
3 入学者に求める能力
- 社会現象への関心
- 社会における問題を的確に把握・分析・判断するための論理的思考力
- 自己の思考を的確に表現することができる能力
- 2年履修課程への入学者については、上記に加え、基本的な法律科目(憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法)に関する法律学の基礎的知識及びそれを前提とした思考力・表現力(特に、憲法・民法・刑法については、法律学の基礎的知識及びそれを前提とした問題分析力・思考力・表現力)
4 入学者に求める能力の評価方法
<3年履修課程>
入学者選抜では、第1次選抜として、小論文試験を行い、社会に関する既存の文章(法律学の知識を必要とするものではない)を論理的に理解・分析するとともに自ら思考した内容を的確に文章化する能力を備えているかを審査します。
第1次選抜の合格者に対して行う第2次選抜では、口頭試問とともに、出願時の提出書類に基づく書類審査を行い、社会現象への関心をはじめとした入学者に求める能力、及び、現代社会の法律的課題に対応することのできる高度な能力を備えた法曹となりうる適性を備えているかを審査します。
最終合格者は、第1次選抜及び第2次選抜の成績を総合的に判定して決定します。
<2年履修課程(一般選抜)>
入学者選抜では、第1次選抜として、憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法の6科目について法律科目試験を行います。憲法、民法、刑法については論述式試験を行い、法律学の基礎的知識及びそれを前提とした問題分析力・思考力・文章表現力を備えているかを審査します。また、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法については簡易論述式試験を行い、法律学の基礎的知識及びそれを前提とした思考力・文章表現力を備えているかを審査します。
第1次選抜の合格者に対して行う第2次選抜では、口頭試問とともに、出願時の提出書類に基づく書類審査を行い、社会現象への関心をはじめとした入学者に求められる能力、及び、現代社会の法律的課題に対応することのできる高度な能力を備えた法曹となりうる適性を備えているかを審査します。
最終合格者は、第1次選抜及び第2次選抜の成績を総合的に判定して決定します。
<2年履修課程(特別選抜)>
文部科学大臣より認定を受けた法曹養成連携協定に基づき設置された連携法曹基礎課程(以下、「法曹コース」といいます。)に在学している者を対象とする特別選抜として、「5年一貫型教育選抜」及び「開放型選抜」を実施します。
「5年一貫型教育選抜」は、東京都立大学法科大学院が法曹養成連携協定を結んでいる東京都立大学法学部・明治学院大学法学部・信州大学経法学部の法曹コースに在学している者のみを対象とします。この選抜では論述式試験を課さず、出願時の提出書類及び学部成績に基づく書類審査並びに口頭試問により合否を決定します。この書類審査並びに口頭試問では、社会現象への関心をはじめとした入学者に求められる能力、及び、現代社会の法律的課題に対応することのできる高度な能力を備えた法曹となりうる適性を備えているかを審査します。また、とくに書類審査では、学部成績により、法律学の基礎的知識についての審査も行います。
「開放型選抜」では,東京都立大学法科大学院と法曹養成連携協定を結んでいない大学の法曹コースを修了して本法科大学院に入学しようとする者をも対象とします。この選抜では、第1次選抜として、憲法、民法、刑法の3科目について論述式試験を行い、法律学の基礎的知識及びそれを前提とした問題分析力・思考力・文章表現力を備えているかを審査します。第1次選抜の合格者に対して行う第2次選抜では、出願時の提出書類及び学部成績に基づく書類審査並びに口頭試問を行い、社会現象への関心をはじめとした入学者に求められる能力、及び、現代社会の法律的課題に対応することのできる高度な能力を備えた法曹となりうる適性を備えているかを審査します。最終合格者は、第1次選抜及び第2次選抜の成績を総合的に判定して決定します。