教育基盤強化事業
TA制度の活用により、一人ひとりの学生を支える支援体制を充実させ、組織的に教育的効果を向上させるプログラムへの重点的な支援を行っています。
教育基盤強化事業のひとつとして、2023年度より東京都立大学では、ティーチング・アシスタント(TA)制度の活用により、一人ひとりの学生を支える支援体制を充実させ、組織的に教育的効果を向上させることを目的とした取組についてTAの組織的活用による教育体制強化プログラム(TAP)として重点的に支援を行っています。
- 2022年度以前は事業内容を変更して支援を行いました。
詳細は以下のとおりです。
・2014年度から2022年度取組分
・2010年度から2013年度取組分
プログラム一覧
学部教育の充実と大学院生の育成に資する独自性のある組織単位の取組を支援。(補助期間:最大2年間(ただし、年度ごとに達成目標を設定する。))
2023年度~2024年度取組
プログラム名称 | 実施組織 | 概要 |
「理工なんでも相談室」によるTAを介した学部生と教員との循環型体制の構築 | 理学研究科 | 「理工なんでも相談室」を設置し、理工学系の学生が共通科目や専門科目の学習相談に対応できる体制を整え、オンラインや予約制の導入を進めてきた。しかし、学習意欲が高い学生ばかりではなく、勉学に躓く学生にも働きかけを行い、相談室と授業が循環する態勢を整える必要があるため、従来の「理工なんでも相談室」に改善を加え、一層実りある仕組みに作り上げる。 |
TA・学生のコミュニティの形成に基づく教育体制強化 | 都市環境学部 | 教育的課題として①学生間の交流が困難②自主的な学びを促進する支援体制の構築③カリキュラム全体の包括的な学習支援体制の構築があった。それに対して①TA・学生のコミュニティの形成、②力学系・データサイエンス系内容におけるTAを活用した授業活性化、③カリキュラム全体を見渡した立場からのTAの活動を推進することで、課題を解決する。 |
鍛錬されたTAを起点としたアクティブ・ラーニングの促進の恒常化 |
システムデザイン学部 | TAを活用する課題として①TAを鍛錬すること、②TAを確保すること、③これを恒常化させることの3点がある。教育改革推進事業に基づいてTAを活用したアクティブ・ラーニングによるTAの育成を試行錯誤し、「TAの鍛錬」の実施スキームを確立してきたが、本プログラムの実施によりスキームを深化させ、課題の解決に繋げる。 |
高度技術職を目指した“やる気”向上プログラム 〜南大沢と荒川の橋渡しコミュニケーション〜 |
健康福祉学部 放射線学科 | 将来診療放射線技師を目指す学生の向上意欲が低下しているという課題がある。本プログラムで縦割りのコミュニケーションを主体とした意欲向上と学力の向上を実現し、将来的には基礎学力の高い医療者もしくは技術者の輩出を目指す。 |
TMU Learning Studioによる主体的学修支援 | 大学教育センター | 本学では初年次教育の内容を充実させているが、学生の学修を支援する仕組みが課題となっている。本プログラムにより、初年次の全学共通科目における授業外学修をTAを活用してワンストップで支援する学修支援組織の構築と運用を進め、学生の基本的な理解度の促進、自律的学習者の育成、TA人材の育成を通じた汎用的TA研修教材の開発を目指す。 |
情報教育及び学習環境に係る相談・支援活動TAの体制化と実践 |
学術情報基盤センター | 本学の情報教育には学習内容が難しい、課題に対するフォローが足りない等の課題がある。本プログラムにより、TA等による相談及び学修支援活動を行い、学習者に密着し充実した学習支援を提供することで、課題の解決を目指す。 |
なお教育基盤強化事業については、他にも大学院分野横断プログラムおよびベストティーチングアワードを実施しております。