ベスト・ティーチング・アワード
本学の教育改善をさらに推進するための表彰制度です。
東京都立大学では、教育の質の改善に貢献が認められる優れた取組に対して、「ベスト・ ティーチング・アワード」を授与し、当該取組を実施した教員を優秀教員として表彰する制度があります。(2019年度より)
対象は、正課に係る授業科目の教授方法、成績評価方法、その他正課に係る教育改善の取組みに関する事項となっており、公募により募集されます。
受賞取組の代表者及び共同実施者に対しては、学長より表彰状と記念品等が贈呈されます。
2024年度ベスト・ティーチング・アワード(特集記事はこちらから)
| 受賞取組 | 代表者 | 共同実施者 | 取組概要 |
|---|---|---|---|
| 理学GP「理工数学相談室・MathClinic」 | 横山 俊一 准教授(理学研究科数理科学専攻) | 久本 智之 准教授(理学研究科数理科学専攻:2025年9月退職) | 本取組は「理工数学相談室」と「MathClinic」により、大学生の数学学習支援を目的として南大沢キャンパスで実施されている。GPアシスタントが各曜日に相談対応を行い、試験期間には対策講座も開催している。2023年度からはTAP事業と連携し、図書館でも支援を拡充した。2024年度は延べ250名が利用し、リピーターも多く支援の質と信頼性が評価されている。大学公式メディアにも2件掲載され、幅広く高い評価を得ている。また、教職志望者の育成にも寄与し、利用者がアシスタントになる例もある。オンライン対応も経て、現在は対面形式で継続的に運営されている。 |
| An English science writing course | WEITEMIER Adam Zachary准教授(理学部生命科学科) | This course focuses on the IMRaD (Introduction; Methods; Results and analysis; Discussion) format used in scientific papers. Over eight sessions, students learn the structure and writing style of each section. Through a combination of lectures and group activities, the course enhances students’ analytical and expressive abilities. The main assignment involves writing an Introduction based on an imagined experiment, with the goal of completing it through multiple rounds of feedback and peer review. In the final stage, students collaboratively analyze a published paper to apply the skills they have acquired. Survey results indicate high levels of satisfaction and educational effectiveness, and future expansion to other disciplines is being considered. この講座は、科学論文で用いられる IMRaD(Introduction[序論]、Methods[方法]、Results and analysis[結果と分析]、Discussion[考察])形式に焦点を当てています。8回のセッションを通じて、受講生は各セクションの構成と文章スタイルを学びます。講義とグループ活動を組み合わせることで、分析力と表現力を高めます。受講生に課す主な課題は、何らかの実験を行ったと仮定して、その実験に関する「Introduction[序論]」を執筆し、複数回のフィードバックとピアレビューを通じてこれを完成させることです。最終段階では、受講生が修得したスキルを活用し、協力して公表論文を分析します。アンケート結果からは高い満足度と教育効果が示されており、今後は他の分野への拡大も検討されています。 |
2023年度ベスト・ティーチング・アワード(特集記事はこちらから)
| 受賞取組 | 代表者 | 共同実施者 | 取組概要 |
|---|---|---|---|
| L5G環境を利用した車いすARハッカソン研究プロジェクト演習連携授業 | 串山 久美子 教授(システムデザイン学部 インダストリアルアート学科) |
阪口 紗季 助教(システムデザイン学部 インダストリアルアート学科) 柴﨑 美奈 助教(システムデザイン学部 インダストリアルアート学科) 馬場 哲晃 教授(システムデザイン学部 インダストリアルアート学科) |
現在の大学教育では、社会とのつながりを視野に入れた社会実装やイノベーション創発が一層求められていることから、本学のローカル5G環境を活用して行われている「ARゲームで楽しく単独移動を支援するAI車椅子システムの社会実装」研究と、システムデザイン研究科の「研究プロジェクト演習5」を連携させた講座を企画し、ARハッカソンのワークショップとして3年間にわたり開催した。学内外から毎年約50名が参加し、3-5名のチームで分け、テーマに沿って制作物の作成を行った。学生の成果はWebで公開し、東京都の広報誌シントセイでも紹介された。 |
| STEM TAセンターを核としたアクティブラーニング環境の構築 | 小口 俊樹 教授(システムデザイン学部 機械システム工学科) | 小原 弘道 准教授(システムデザイン学部 機械システム工学科) | 学生が気軽に講義内容をはじめ、STEM (Science, Technology, Engineering, Mathematics)に関して質問や相談ができる場として、そして大学院生を含めた学生個人の STEM に関する能力を引き上げる異分野協働の場としてSTEM TAセンターを設置し、アクティブラーニング環境の構築と教育サポート体制の強化を図った取組である。主に、①STEM 相談室の運営、②大学院生のリカレント教育の強化、③アクティブラーニング推進、を行った。特に、コロナ禍において, アバターシステムを用いた学科コモンルームを設置し、その中で相談室を開設する等、オンラインでの運営体制の充実を図った。 |
| データサイエンスを志向する情報リテラシー実践Ⅰの展開 | 永井 正洋 教授(大学教育センター) |
伏木田 稚子 准教授(大学教育センター) 藤吉 正明 教授(学術情報基盤センター) 安藤 大地 准教授(学術情報基盤センター) 根元 裕樹 准教授(学術情報基盤センター) 渡邉 美紀 助教(学術情報基盤センター) |
情報リテラシー実践Ⅰは、2022年度より、データサイエンスを志向するカリキュラムに改編された。情報倫理を含む情報活用能力に加えて、表計算ソフトを用いた統計的なデータ分析とプログラミングに関する、基本的な知識・スキルの習得を目的に掲げた。学生中心の授業実践を目指し、講義とハンズオン(学生自身でコンピュータを操作する実習)の組合せ、オンライン教材(コースウェア)の作成およびkibaco上への設置、教員と学生チューターの協調による学生の個別サポートを中心に、学習環境(空間・活動・人工物・共同体)の整備を行った。 |
2022年度ベスト・ティーチング・アワード(特集記事はこちらから)
| 受賞取組 | 代表者 | 共同実施者 | 取組概要 |
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| 異文化理解のための動画教材の製作・活用・保存 | 西山 雄二 教授(人文社会学部 人文学科) | 教養科目「フランス語圏の文化」、専門科目「フランス語学演習」「フランス語圏文化論」において、それぞれの科目に適した独自の動画資料(計20本)を製作し、受講生の予習・復習のために活用することで、効率的で能動的な学びを促進した。 製作した動画は、東京都立大学に留学中のフランス人留学生へのインタビュー、受講生によるフランス語での歌唱(「紅蓮華」「千本桜」「夜に駆ける」)、フランス語の哲学・文学・時事テクストの読解などで、授業の補助教材として中期的に活用を続ける予定である。また、これらの動画作品はすべて一般公開されており、国内外を問わず広く視聴されている。 |
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| 分野横断型教育に向けたTA の育成と展開 | 佐原 宏典 教授(システムデザイン学部航空宇宙システム工学科) |
田中 聡一郎 准教授(システムデザイン学部インダストリアルアート学科) 大島 草太 助教 (システムデザイン学部航空宇宙システム工学科) |
システムデザイン学部では、学科間の「分野横断教育」を推進しているものの、他学科の学生への効果測定、演習科目で必要なTAのコミュニケーション力向上を含めた育成が課題となっていた。これらの解決のため、異学科混成学生を対象としたグループワークを行う特別講義「エンジニアのためのデザイン思考」を開講し、グループワークの取りまとめを行う過程でのTAスキルの向上、TA及び受講生に向けた教育効果を測定するルーブリックの策定等を実施した。 |
| 臨床実習前実技評価に伴うフィードバックシステムの構築 | 関根 紀夫 准教授(健康福祉学部 放射線学科) |
明上山 温 准教授 (健康福祉学部 放射線学科) 田島 敬之 准教授 (健康福祉学部 理学療法学科) 井上 薫 准教授 (健康福祉学部 作業療法学科) |
本取組では、臨床実習前の学生が習得すべき医療技術スキルを評価するOSCE(臨床実習能力試験)によって得られる実技評価データから、①明確な問題点の可視化②学生が自ら学ぶアクティブ・ラーニングコンテンツの開発③STA、TAを活用した学びのサイクル環境の構築に取り組んだ。①では、オンラインOSCE環境及びOSCE講評時の内容をテキストデータとしてフィードバックするシステムの構築、②ではkibacoを活用した危険予知トレーニングCBTの開設、③では有資格者TAが画像教材作成に参加し、危険予知への「気づき」の違いを学ぶ機会の創出などを行った。 |
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