人文科学研究科
- 南大沢キャンパス
人とその営みを総合的に探究し、学際的研究とグローバルな現代社会の課題に挑みます。
人文科学研究科は、前身である東京都立大学大学院からの半世紀に及ぶ伝統と学問的蓄積を引き継ぎつつ、さらに新しい分野として、「言語科学」「表象文化論」「日本語教育学」を設置し、また、心理学分野とは別に、博士前期課程に「臨床心理学」分野を設けるなど、時代の変化に即応しながら、人間・文化・社会に関わる極めて広範囲の学問領域をカバーし、充実した教育・研究活動を行っています。「専攻」は、社会行動学、人間科学、文化基礎論、文化関係論の4つにまとめられていますが、学生募集単位はもっと専門に分かれた「分野」または「教室」であり、入学した学生諸君は、従来どおりの専門的な研究を行うことができます。博士前期課程では、9月と2月に入試を行っており、年に2回の受験機会があります(一部の教室及び博士後期課程は2月のみ)。
教育の方針
アドミッションポリシー
人文科学研究科は、広い視野に立って人文・社会諸科学の知見をひろげ、専攻分野における研究能力または高度の専門性を要する職業などに必要な力を養うことを目的としています。みずから選択した人文・社会諸科学の専門分野における研究のために必要な能力を有し、その専門分野の諸問題に対して強い関心と旺盛な研究意欲をもっている人、自分の専門分野だけに閉じこもらず、人間や社会に対して広い視野を持とうと努力する人を求めます。そして将来、この課程での研究の成果や経験をいかして、研究者や高度専門職業人をめざす人を求めます。
専攻・学域
社会行動学専攻
グローバル化と高度情報ネットワーク化のもとでの現代社会の構造と動態を多角的かつ理論的に捉えると同時に、その現実の社会問題への還元を追求します。
人間科学専攻
心理学、臨床心理学、教育学、言語科学、日本語教育学の5分野から、人間の知覚・行動・表現と人間形成のあり方を、実験的手法、臨床的・理論的・歴史的研究により総合的に探究します。
文化基礎論専攻
哲学・思想、歴史・考古学、映像文化などの諸領域から、欧米・アジア・日本の古代から現代に至る幅広い範囲を総合的に理解し、人文学の基礎的知見の修得を目指します。
文化関係論専攻
アジア、欧米の諸文化や言語の研究は、今日のアジアにおける日本の位置を考える上でも重要です。2分野5教室から日本との比較研究を行うことで、日本・アジア・欧米の文化をより深く理解することが目標です。