法学部のアドミッション・ポリシー
私たちの日常の諸活動は、ことごとく社会秩序の安定の上に成り立っています。その秩序の形成には、公正なルールの確立とその適切な解釈と運用、さらには社会的諸力を結集させてそのルールに実効性をもたせることが必要です。そして、これこそが法学部のなかで学ばれる「法」や「政治」の働きなのです。
現代社会のグローバル化の急速な進展のなかで、環境問題や地域紛争、失業問題や社会保障不安など、さまざまな社会問題が生じて、私たちの日々の生活を脅かしています。こうした状況に適切に対応していくためには、社会の基本原理やルールを知った上で、問題の性質を自ら見極め、必要な情報を取捨選択し、問題解決の手段や方法を論理的に構成しなければなりません。このようなことから、今日、法や政治の原理的な探求が切実に求められるようになっています。
法学部では、学生一人ひとりの能力を引き出す少人数教育を通じて、現代社会の複雑性を踏まえた法的思考(legal mind)を修得し、多様な人々と協働する良き社会人としての特性(civility)を備え、現代に山積する諸問題に果敢に挑む有益な人材の育成を目的としています。
【求める学生像】
- 現代社会の諸問題を解決するために法学・政治学を学びたいと思う人
- 社会的に有意義な活動に積極的に取り組もうという意欲がある人
- 法曹、公務員、企業等、社会の第一線で活躍したい人
【高等学校段階までに修得すべき学力・能力】
- 現代社会の諸問題を学ぶために必要な基礎知識及び基礎学力
- 問題への主体的な取り組みのために必要な論理的な思考力
- 幅広い視野から多様な人々と協働して問題を解決するために必要な外国語能力を含む表現力
【入学者選抜の基本方針】
法学部では、一般選抜入試のほか、推薦・特別選抜入試を実施し、本学部のアドミッション・ポリシーに合致した多様な人材を選抜します。
- 一般選抜
- (1) 前期日程
大学入学共通テスト(必須教科として国語と外国語、選択教科として地理歴史・数学から1科目)によって、主に1の知識・学力を有しているか、また個別学力検査(必須教科として国語と英語、選択教科として地理歴史・数学から1科目)及び調査書等によって、主に2と3の能力を有しているかを評価します。 - (2) 後期日程
大学入学共通テストによって、主に1の知識・学力を有しているか、また個別学力検査(小論文)及び調査書等によって、主に2と3の能力を有しているかを評価します。
- (1) 前期日程
- 多様な選抜
- (1) 学校推薦型選抜
・指定校推薦入試
本学部が指定する高等学校等から、本学部が求める学生像に合致し、本学部が高等学校段階までに修得していることを求める学力・能力を有していると推薦のあった生徒を対象とした選抜です。出願書類と面接(口頭試問を含む。)によって、本学部が求める学生像に合致し、1から3の知識・学力・能力を有しているかを総合的に評価します。 - (2) 特別選抜
・チャレンジ入試
高等学校中退等の理由で大学入学資格を有していないが、強い勉学意欲のある人で、法学部が指定する本学部の科目の履修許可を受け、優秀成績で単位を修得した人を対象とした選抜です。出願書類、指定科目の履修成績、面接によって、本学部が求める学生像に合致し、1から3の知識・学力・能力を有しているかを総合的に評価します。
・帰国子女(中国引揚者等子女を含む)入試
帰国子女(中国引揚者等子女を含む。)を対象とした選抜です。出願書類(TOEFLのスコアを含む。)、学力試験(国語)、面接によって、法学部が求める学生像に合致し、1から3の知識・学力・能力を有しているかを総合的に評価します。
・私費外国人留学生入試
私費外国人留学生を対象とした選抜です。日本留学試験の成績、TOEFLのスコア、学力試験(地理歴史)、面接によって、法学部が求める学生像に合致し、1から3の知識・学力・能力を有しているかを総合的に評価します。
- (1) 学校推薦型選抜
※試験教科・科目等の詳細については、受験する年度用の「入学者選抜要項」又は「学生募集要項」を参照してください。