経営学研究科

INDEX
【博士前期課程】
1 理念

 経営学専攻博士前期課程には、経営学プログラム、経済学プログラム、ファイナンスプログラムの3つのプログラムがあり、各プログラムにおいて、次のような分野で体系的なカリキュラムを提供します。

[経営学プログラム] 経営戦略、マーケティング、経営組織・ヒューマンリソースマネジメント・意思決定、会計学、データサイエンス
[経済学プログラム] 経済学、経済史
[ファイナンスプログラム] 投資運用、デリバティブ、リスク管理、金融経済学

 上記の各カリキュラムを履修するために必要な能力を判定するため、プログラムごとに選抜試験内容を定めます。

2 求める学生像

 専門分野を学ぶための十分な基礎学力を持ち、以下のようなキャリア形成に意欲的に取り組みながら、自己や社会に新たな価値を創造することのできる人

[経営学プログラム]

  1. 経営戦略や組織変革に関わる民間企業の管理職およびその候補者
  2. 民間企業の経営感覚を公的機関に導入しようとする管理職およびその候補者
  3. 経営管理能力を身につけ技術革新をビジネスに結びつけていこうとする技術者
  4. 経営学に関する広い教養を持ち、最先端の研究に携わる研究者を志望する人

[経済学プログラム]

  1. 経済学に関する最先端の研究に携わる多様な研究者と交流して、研究の基礎を固め、将来の研究者を志望する人
  2. 経済学の学術的研究成果を経済分析等の実践に活かす能力を身につけたい実務家

[ファイナンスプログラム]

  1. 金融機関や官公庁等で「ファンド・マネジャー」「クォンツ・アナリスト」「金融リスク管理者」などの職務について十分な経験と実績を有し、さらに専門性を高めたいと考える人
  2. 数学や統計学の素養を持ち、将来上述の職務に携わり国際的に活躍することを目指す人
3 入学者に求める能力

[経営学プログラム]

  1. 多様なキャリアを背景とした志望分野に関する専門的知識及び経営学全般にわたる広い知識
  2. 志望分野において自らが主体的に問題を発見し、課題を解決する能力
  3. 論理的な思考力

[経済学プログラム]

  1. 経済学(マクロ経済学、ミクロ経済学、計量経済学)、数学・統計、経済史のうち、少なくともひとつの分野に関する専門的知識もしくは素養及び経済学全般にわたる広い知識
  2. 志望分野において自らが主体的に問題を発見し、課題を解決する能力
  3. 論理的な思考力

[ファイナンスプログラム]

  1. ファイナンスの志望分野に関する専門知識
  2. ファイナンス全般にわたる広い基礎的知識と素養
  3. ファイナンスに関する知識の取得および自身の研究の計画・遂行のために必要となる数理的素養
  4. 志望分野において自らが主体的に問題を発見し、課題を解決する能力
  5. 論理的な思考力
4 入学者に求める能力の評価方法

(9月入試)
[経営学プログラム]
 経営学プログラムにおける選抜試験では、筆答試問と口頭試問を行います。
 筆答試問では経営学の各分野(経営戦略論、経営組織論、マーケティング、会計学、データサイエンス、数学)から出題された問題から選択・解答し、その分野に関する知識や論述力を判定し、口頭試問では論理的な思考力とキャリアへの志向性を重視して判定します。
 提出された書類(研究計画書等)、筆答試問、口頭試問により、上記能力や専門性について総合的に判定します。
[経済学プログラム]
 経済学プログラムにおける選抜試験では、筆答試問と口頭試問を行います。
 筆答試問では、その分野に関する知識や論述力を判定し、口頭試問では論理的な思考力を重視して判定します。筆答試問には、試験日に受験会場で受験する科目試験と事前に受験しておく外部試験があります。科目試験は経済史、数学の各分野から出題された問題を選択・解答します。外部試験には経済学検定試験や統計検定があります。
 提出された書類(研究計画書、英語の外部試験のスコア等)、筆答試問、口頭試問により、上記能力や専門性について総合的に判定します。
[ファイナンスプログラム]
 ファイナンスプログラムにおける選抜試験では、口頭試問を行います。
 口頭で行うファイナンスや数学に関する質問等への回答から、面接時点での知識水準、論理的な思考力、キャリアへの志向性などを判定します。
 提出された書類(研究計画書等)と口頭試問により、上記能力や専門性について総合的に判定します。

(2月入試)
 上記の9月入試と同じ内容で各プログラムの選抜試験を行う他、経営学プログラムにおいては公共経営特別選抜を行います。公共経営特別選抜は、海外を含む政府・地方公共団体およびそれに準ずる機関等において所定の期間継続して職業実務に従事している方を対象に実施します。提出された書類(研究計画書、推薦書、職業実務経験の活動報告書等)と口頭試問により、公共経営の職業経験を重視した選抜を実施します。

【博士後期課程】
1 理念

 広く経営学・経済学の分野で高度な研究能力を向上させるため、先端的内容のカリキュラムを提供します。その成果である学位論文執筆に結びつく専門的知識と研究課題への問題意識を問う選抜試験を行います。

2 求める学生像
  1. 経営学、経営科学、会計学、経済学、経済史、ファイナンスの分野で国際的な水準の独創的な研究を行いうる専門的研究者を目指す人
  2. 上記の分野で高度な研究能力を基礎に企業経営や経済分析に貢献しようとする人
3 入学者に求める能力
  1. 志望分野に関する専門的知識
  2. 学術の高度化及びその社会への還元に寄与する能力
  3. 志望分野において、先駆的な研究課題を自ら設定することができ、課題を解決する能力
4 入学者に求める能力の評価方法

(9月入試)
 提出された書類(研究計画書、英語の外部試験のスコア等)、筆答試問、口頭試問により、上記能力や専門性について総合的に判定します。

(2月入試)
 同上