都市環境科学研究科、都市環境学部では、2015年度から、大学生活において勉学の意欲や研究心、その他の活動に積極的に取り組む姿勢を奨励することを目的として、在学中に、学術・課外活動等において都市環境科学研究科及び都市環境学部学生の範となる顕著な活動や取組を行った学生及び団体を讃え、表彰することとしています。
■受賞した学生氏名・内容
高橋 拓也/地理環境学域 博士前期課程/2年次
造成した都市緑地の土壌生成に関する研究に取り組み、造成緑地の土壌について特性の空間依存性を解釈する手法を適用し、その表層土壌の発達が空間依存性を表わす指標値の上昇を伴うことを、一定面積内の多点観測及び分析値から示すことに成功しました。その研究結果は、日本ペドロジー学会2024年度大会において高く評価され、ポスター賞を受賞しました。
中村 義也/地理環境学域 博士前期課程/2年次
勤勉に勉学と研究に励み、日本列島の地形的・地質的特徴の異なる8地域という広範な範囲で、高解像度DEMを利用した山体重力変形地形の発達要因の解明に取り組みました。その結果、起伏、付加体の層状構造、活断層の存在が、山体重力変形地形の発達に寄与することを示しました。その研究内容は、日本活断層学会2024年度秋季学術大会において高く評価され、若手優秀講演賞を受賞しました。
高木 桃子/都市基盤環境学域 博士前期課程/1年次
フィリピン大学への留学において積極的に学業及び文化活動に取り組みました。帰国後はチューターとして留学生や招聘教員への献身的なサポートを主体的に行うなど、円滑な国際交流に大きく貢献しました。また、これらの過程で得られた新しい知見や国際的視野に基づく研究成果により、第32回地球環境シンポジウムにおいて優秀ポスター賞を受賞しました。
熊谷 拓時/都市基盤環境学域 博士前期課程/1年次
第10回世界水フォーラムにおいて口頭発表を行い、日本の「流域治水」などを世界に発信しました。また、日本水フォーラムのユース派遣団を引率し、国際的プレゼンスの向上に貢献しました。さらに、水未来会議2024の企画・運営やGlobal Young Scientists Summit 2025に参加し、国内外のユース世代の活動を支援しました。同サミットでは2016年ストックホルム水大賞受賞者のJoan Rose博士のセッションに参加し、自身の研究の意義や発展性が高く評価されました。
Dissanayaka Mudiyanselage Pavithra Sudeshika/都市基盤環境学域 博士後期課程/3年次
「スリランカのケラニ川流域における土砂輸送プロセスと持続可能な土砂採取に関する研究」に取組み、その革新的なアプローチと水文学の分野への多大な貢献により活躍されました。2024年11月にスリランカで開催された45th Asian Conference on Remote Sensingにおける論文及び発表によってJSPRS賞を受賞し、特に独創性及び実現可能性について高い評価を受けました。
She has worked on “Study on Sediment Transport Processes and Sustainable Sand Mining in the Kelani River Basin, Sri Lanka” and has distinguished herself with her innovative approach and significant contributions to the field of hydrology.
Her paper and presentation at the 45th Asian Conference on Remote Sensing held in Sri Lanka in November 2024 received the JSPRS Award, especially for its originality and feasibility.
板倉 広昂/環境応用化学域 博士後期課程/1年次
公益社団法人日本セラミックス協会「第65回ガラス及びフォトニクス材料討論会」において、国際交流奨励賞 倉田元治学生賞を受賞しました。また、2024年春には柔軟かつ高温・低湿度で高いプロトン伝導性を示すポリシルセスキオキサン系非晶質高速プロトン伝導体の開発に成功し、その成果は国際学術誌に採択され、その表紙を飾るなど顕著な実績を上げました。そのほか、博士課程5年一貫の卓越大学院プログラム「パワー・エネルギー・プロフェッショナル育成プログラム」に在籍するなど、その活躍は、他の学生の範となるものでした。
