川原 晋 カワハラ ススム かわはら すすむ
プロフィール
最終学歴・学位
早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻 博士(工学)
専門・研究分野
観光まちづくり、観光地経営、都市・地域デザイン、市民まちづくり事業
研究
研究テーマ
■地域の環境や生活の改善運動である「まちづくり」と、地域資源を活用して地域の経済活動や生き甲斐を生む手段としての「観光」を一緒に考える「観光まちづくり」に取り組んでいます。
■理念や基準設定にとどまりがちな「持続可能な観光」に対して、具体的な方策を実践を通して研究しています。
■観光 × まちづくり × α にチャレンジ!その捉え方については 模擬講義(動画)を参照ください。
■学生の皆さんには、観光を活かしたまちづくりを次ような視点でまずは想像してみようと伝えています。
活動のデザイン(やってみたい活動は何?)+
空間のデザイン(行きたいなと思う場は?)+
運営組織のデザイン(それらを支える組織は?)+
事業のデザイン(取り組みの継続のためには?)+
実現のためのプロセスデザイン(どうやって進めていくか)
■研究テーマ例
①まちづくり技術を生かした観光地域づくりの方法研究
観光まちづくりの将来像の合意形成の方法、そのためのワークショップ手法、表現方法の開発
地域住民、事業者、観光者のチームビルディング
地域住民、事業者、観光者がともに歩むプロセスデザイン
地域環境や観光行動のコントロール手法、ルールとガイダンス(=エコツーリズムの技術)
②地場産業と観光の連携研究
漁業、農業、林業…とまちなかの連携 観光まちづくり会社、地域商社
継業:衰退傾向の産業や業種の観光を生かしたイノベーション
③観光/観光者視点からの都市空間・景観の解読研究
祭りと都市空間の研究
活動舞台としての都市空間、景観
SNS時代の景観形成
④関係人口、交流人口を活かした観光まちづくり
観光客は一時的住民という考え方 「観光客から移住者へ」に縛られない
ワーケーション、その拠点としてのコワーキングスペース、
⑤観光地経営研究
観光財源、金融機関の役割、観光経営者人材育成
⑥観光まちづくり情報のあり方研究
観光まちづくりに資する情報アーカイブ活用
観光まちづくりオーラルヒストリー
地域ブランディング、 地域内への観光情報発信とモニタリング
研究キーワード
地域観光プランニング、活動舞台としての公共空間デザイン、観光まちづくり、祭りと都市空間、コミュニティビジネス、地域ブランディング
詳細情報
著書)
●「都市自治体におけるツーリズム行政 ―持続可能な地域に向けて―」, 研究会座長, 分担執筆, 公益財団法人日本都市センター, 2021.03
序章 都市自治体による今後の観光行政の論点(川原晋, 日本都市センター)
2章 消費されない観光価値を生むストック型の観光行政へ(川原晋)
●造景2020 特集 "オソト天国"長門湯本温泉街の再生 -星野リゾートと地域の協働する観光マネジメント- 長門湯本温泉街再生執筆チーム
2020年度グッドデザイン賞を受賞した取り組みを紹介した20ページにわたる特集記事を掲載
・プロモーション戦略、長門湯本温泉景観ガイドラインを分担執筆。
● 佐藤滋+城下町都市研究体著「 [新版]図説 城下町都市」 鹿島出版会, 2015年3月, 以下を分担執筆
・鶴岡、協働まちづくりの起点「歩いて暮らせるまちづくり構想」とその後10年の軌跡
・鶴岡でつくられた遊動空間、山王商店街での遊動空間づくり
・城下町の基盤を活かした二本松提灯祭りの「見せ場」
●文化ツーリズム学 (よくわかる観光学) 菊地俊夫・松村公明 編著 2016/3/24/2
文化ツーリズムの基礎としての都市・地域計画 を分担執筆
●「季刊まちづくり36号 特集1『都市の祝祭空間』 川原晋+岡村祐+松浦健治郎+永瀬節治+都市祝祭空間研究会,学芸出版社,2012年10月。 祝祭時の都市空間の様子を分析し、都市空間の整備や使いこなしの新たな手がかりを論じている。
●「まちづくり市民事業 〜新しい公共による地域再生〜」(編・著)佐藤滋、川原晋他(企画コアメンバー)、第9章 まちづくり市民事業の到達点/第11章 まちづくり市民事業の形成プロセスと各担い手の役割 を執筆。学芸出版社、2011年3月
●「住民主体の都市計画〜まちづくりへの役立て方〜」(編・著)住民主体のまちづくり研究ネットワーク(コアメンバー)学芸出版社、2009年3月
論文等)
●川原晋(2022a)「観光まちづくりの具体的な進め方 〜地域観光プランニングの提唱〜」, ホテル未来会議 取材記事, 週刊ホテルレストラン別冊 ホテルをつくるレシピ vol.2 2022 Spring Issue. 掲載
●川原晋(2022b)「個性を活かした観光地域づくりの進め方 考」,全国市町村会 第84回全国都市問題会議「個性を活かして『選ばれる』まちづくり~何度も訪れたい場所になるために~」文献集, 寄稿, 2022.10 @長崎市
●福永裕美, 川原 晋, 益尾孝祐(2022): 生活者によるDIY的景観向上を目指して : 長門湯本温泉「おてがるリノベパンフレット」の手法, 農村計画学会誌41 (1), 14-17, 2022-06
●川原晋(2022c)「欧州で最もサスティナブルな島のシンボルHotel GSHの挑戦」,日本交通公社機関誌「観光文化256号:不動産再生から観光地づくりを考える」, 寄稿, 2023.02
●川原 晋,内田純一「『不動産再生による観光地づくり』をどう見るか」,日本交通公社機関誌「観光文化256号:不動産再生から観光地づくりを考える」, 対談, 2023.02
●ブルーフラッグの活用による持続的な観光地づくりの可能性 -日本初認証の2地域に着目して-
平田徳恵, 川原晋, 日本建築学会技術報告集 第26巻 第63号,719-724, 2020,6
●ユニバーサルツーリズムの推進に向けた手話による観光ガイドツアーの実態に関する基礎的研究 -伊勢神宮内宮をケーススタディとした口話による観光ガイドツアーとの構造比較を通して-, 竹田彩夏, 川原晋, 野田満, 日本都市計画学会,都市計画論文集 55(3), 729-736, 2020.11
●人口減少社会における観光まちづくりの可能性と進め方
川原晋, 日本都市計画学会,都市計画 第329号,特集:人口減少社会を救う「観光まちづくり」導入論文,2017.11
●『地域観光プランニング』試論 -地域の総合力で推進する『地域観光』像とその計画技術-
川原晋,岡村祐, 観光科学研究 第9号,2017.03,
●観光を計画するとは〜都市計画・まちづくりの視点から
川原晋, 首都大学東京観光科学PBL運営委員会編著「観光を科学するPBL 東京都区部における新しい観光の提案」首都大学東京観光科学域, 2015.03
●「中小工場集積地の産業観光まちづくり手法としてのオープンファクトリー」
川原晋・岡村祐・野原卓・豊田純子, 産業立地, Vol.53, No.6, pp.27-31
●中心市街地に様々な活動とそのアクターを呼び込む空間整備と組織づくり -山形県鶴岡市山王商店街まちづくりの10年の取組み-
川原晋、観光科学研究 第6号 pp.25-33 2013.03
●景観色彩ガイドラインの活用による地域ブランディングの可能性 -特定色を指定する『意味付与型』の表現方法に着目して-
平田徳恵・ 岡村祐・川原晋、日本建築学会計画系論文集685号, pp.663-672, 2013.03
●“Study on Methods of Conservation and Regeneration of the Historical Water System in a Shanshui City - Case Study of Old Town Planning in Hue, Vietnam -”,
The 10th International Congress of Asian Planning Schools Association. 2009.11
●「商店街組織のまちづくりマネジメント力を育むまちづくり協定策定プロセスの開発 -協定策定と並行した実験的企画の実施によって生まれる「気づき」の効果-」日本建築学会計画系論文集616号PP. 113-120、2007年 6月
●「計画策定期の住民参加状況と空間要素とが公園の継続的な住民運営に与える影響〜住民主体の地区まちづくりマネジメントにつなげる計画・運営のプロセスデザイン」日本建築学会計画系論文集601号PP. 119-126、2006年 3月
●「住民主体の地区まちづくりマネジメントのための地区デザインの方法論に関する研究」学位論文:川原晋、早稲田大学、2006年 2月
●「地区計画と住民の自主規範を併用した地区環境の保全・改善の実態に関する研究〜行政と住民の協働による地区環境マネジメントの実現のための段階的なルール作りのプロセスデザイン」日本建築学会計画系論文集598号PP. 71-78、2005年12月
●以下、「長門湯本温泉観光まちづくりプロジェクト」が受賞(川原は専門家メンバーとして参画)
2023年5月 2022年度 日本都市計画学会「計画設計賞」を受賞
2021年6月 2021年度 都市景観大賞 都市空間部門 優秀賞 受賞
2021年3月 2020年度 ふるさと名品オブ・ザ・イヤー「地方創生大賞(コト部門)」受賞,
2020年10月 2020年度グッドデザイン賞受賞
●2014年12月 多摩の大学生まちづくりコンペティション 奨励賞(ネットワーク多摩 主催)受賞団体:川原晋研究室(発表者:平田徳恵) 受賞テーマ:行政と地域事業者参加で取り組む地域ブランディング -東京都あきる野市におけるワークショップを通して-
●2014年2月 国土交通省 手づくり郷土賞受賞 (まちづくりディレクターとして参画)
長年まちづくり関わる、鶴岡市山王商店街を中心とする取り組みに対して
受賞テーマ:商店街『みち広場』の整備と運営による賑わいづくり~デイバザール、ナイトバザール、夢やたい
●2013年11月 第7回産業観光まちづくり大賞 金賞受賞(日本観光振興協会主催)
受賞団体:おおたオープンファクトリー実行委員会(大田クリエイティブタウン研究会+工和会協同組合)、受賞テーマ:「おおたオープンファクトリー」に対して
●2012年9月 NPO日本都市計画家協会 楠本洋二賞・優秀賞 受賞
「中心市街地に様々な活動やアクターを呼び込む空間整備と組織づくり~山形県鶴岡市山王商店街まちづくりの10年の取組み」に対して
●2011年9月 日本都市計画学会 創立60周年記念事業「自治体まちづくりグッズ賞」佳作
受賞団体:つるおか『美しい都市』プロジェクト実行委員会(ディレクターとして参画)
受賞対象:「物語で紡ぐまちの記憶 城下町鶴岡 町人まちブック」「古地図で歩く 城下町鶴岡 町人まちMAP」
●2007年12月 (財)アジア太平洋観光交流センター第13回 観光に関する研究論文 奨励賞、受賞論文:川原晋、古川尚彬「東アジアの歴史的都市が持つ生態学的特徴を資源とした社会基盤整備と観光のあり方」
●日本建築学会 都市計画本委員会「地域観光プランニングカレッジ」カレッジ長2017-2023
●日本観光振興協会+日本観光研究学会「観光分野における新技術対応とその地域展開」研究会 委員 2021-2023
●公益財団法人日本都市センター「都市自治体におけるツーリズム行政に関する研究会」座長 2020-2021
●日本観光研究学会 「新型コロナ・特別プロジェクト 民間方策グループ」委員 2020-
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●日本建築学会 都市計画本委員会「地域観光プランニング小委員会」幹事2017-18
●日本建築学会 都市計画本委員会 「観光と地域プランニング小委員会」主査2013-16
●日本建築学会 計画系委員会活性化委員会 委員 2018
●日本都市計画学会 学術委員2013-15
●横浜市地域まちづくり推進委員会 まち普請事業部会 副部会長
●公益財団法人 日本都市センター ツーリズム行政に関する調査研究会 座長
●国土交通省 都市局公園緑地・景観課 「今後の景観まちづくりのあり方検討ワーキンググループ」 委員
●観光庁 地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業選定委員会 委員
●長門湯本温泉観光まちづくりプロジェクト デザイン会議 委員
●青梅観光戦略創造プロジェクト委員会 座長
●藤沢市都市景観アドバイザー(藤沢市計画建築部景観課)
●八王子市景観審議会委員(八王子市まちなみ景観課)
●同・協議審査専門部会委員
●同・制度設計部会委員
●同・景観アドバイザー
●八王子市観光コンベンション協会 理事
●八王子市高尾山口駅周辺地区まちづくり連絡会準備会委員(八王子市都市計画課)
●川崎市民間活用推進委員会委員 委員
●町田市観光まちづくり推進委員会 委員
●あきる野市まち・ひと・しごと総合戦略推進会議 副座長
【市民まちづくり】
●一般社団法人 エリアマネジメント南山 理事 (東京都稲城市内)
●一般社団法人 大田クリエイティブタウンセンター理事 (東京都大田区内)
【社会人向け講座等】
●国土交通大学校「建築計画(企画・設計)研修」 講師
●国土交通大学校「官民交流研修」 講師
- 観光まちづくり論
- 観光科学プロジェクト演習Ⅱ
- 観光まちづくり実習
- 観光環境地図学
- 地域計画・マネジメント概論
- 観光計画・デザイン演習
- 観光まちづくり論Ⅰ
- 観光まちづくりプロジェクト演習Ⅰ
- 観光まちづくり論実習
- 観光地図学
- 観光政策・計画特論
- 観光まちづくり特論
- 観光デザイン特論
- 観光計画特別実習A
- 観光計画特別実習B
- 観光科学概論
- 組織再編前旧課程の同時開講科目等が含まれており、掲載されている全ての科目を開講するわけではありません。
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