教員紹介参照<参照>

令和04年度 取組状況
所属 都市環境学部 観光科学科
学部・コース等
研究科・専攻等
職 位 教授
氏 名 川原 晋

取組状況
教 育 地域観光プランニングカレッジ:観光まちづくり人材教育プログラムの開発

地域観光プランニングの方法論を体験的に学ぶ、全国の学生を対象とした3〜5日の合宿型ワークショップ「地域観光プランニングカレッジ」を毎年開催しています。地域観光プランニングカレッジとは、公共性や公益性、地域視点を重視してきた都市計画やまちづくり分野の計画技術や進め方と事業性や観光客視点を重視してきた観光事業を融合した新しい観光のプランニングとマネジメントのあり方を、具体的なフィールドや地域づくりの専門家、地域で観光に関わるビジネスに関心のある事業市民とともに学ぶ場です。日本建築学会の小委員会として活動しています。
研 究 下記以外は、観光科学科HPのアニュアルレポートを参照。
http://www.comp.tmu.ac.jp/tourism/publish/study-anual.html

■地域観光プランニング:観光まちづくりの計画技術の体系化研究   
 観光まちづくりの計画技術の体系化をめざして、日本建築学会の小委員会として活動している研究である。行政の観光計画の対象がハードからソフト中心となっている状況に対して、より質の高い観光「エリア」を作っていくための景観や公共空間の魅力化といったハードと、観光コンテンツの開発などのソフトが連動した計画論をめざしている。それぞれに関わる先進事例の調査をもとに、従来の観光計画や都市計画・まちづくりとの関係のなかでポジショニングを行いつつ、手法の要点を整理している。具体的には、観光の基盤である地区スケールで環境・空間改善や、観光行動を行う地理的・空間的環境の中で観光資源をとらえることを重視し、ハードとソフトコンテンツの両輪を計画・整備・管理していくための調査方法、計画・ビジョンのつくり方、組織の作り方、プロセスデザイン、社会実験を通しての事業化、モニタリング、持続的な観光のための制度等の手法である。

■長門湯本温泉 観光まちづくりを支える景観ガイドラインの策定
"山口県長門市に位置する長門湯本温泉の再生のために、長門市が星野リゾートの協力を得て2016年8月に策定した「長門湯本温泉観光まちづくり計画」を民間事業者、地域、行政が強く連携して実現していくためのプロジェクトである。地域観光プランニングの考えに基づく計画策定や事業推進に取り組んでいる。150 年の歴史を誇る老舗ホテルの倒産などにより遊休地が多くみられる閑散とした現状から、人気温泉地ランキングで全国 10 位以内に引き上げることを目標に掲げている。その取組の一つとして観光地再生を強く意識した先進的な「長門湯本温泉景観ガイドライン」を策定した。その特徴は、1)河川や道路空間などの公共空間や、民地の地先空間の積極的な活用による観光地再生を支える景観ガイドラインであること、2)良質な景観がまだないところで、迅速に作っていくための社会実験イベントとの連携による将来像の見える化や、地元の設計・施工者施工者ワークショップの導入による担い形成、押しかけ提案(空き家調査とリノベーション提案と合わせた景観整備モデル事例の推進)を連動させていること、3)すぐの効果が出しやすく街の特徴を引き出し宿泊を促す、夜間景観の積極的形成をねらっていること、4)今後民間投資を誘発するタイミングで、良質な投資事業には心強く、長門湯本らしさを欠く投資事業には歯止めになることを狙ったこと、5)現代の観光者のニーズである交流への期待に対応して、民間敷地や民間活用公共空間でのホスピタリティ(表現)の向上や演出のアイデアを盛り込んでいること、である。2018年度は、本ガイドラインの法的拘束力を持たせるため、景観法に基づき行政が運用する重点地区指定や、民間が運用する景観協定の締結にむけた合意形成を進めた。詳細はhttp://yumoto-mirai.jp

■観光まちづくりオーラルヒストリー研究(高尾山地区 観光地マネジメトプロジェクト)
 世界一の登山客数である高尾山エリアに置いて観光の負のインパクトを軽減し、観光地だからこそ可能な、観光者との交流によるまちの活性化や定住者発掘、まちづくり資金を稼いで環境改善を進める等を目指す観光まちづくりプロジェクトである。
2018年度は、行政や民間事業者が多様な事業を推進している本地区において、地元住民等の取り組みや想いを関係者で共有するため、観光まちづくりオーラルヒストリー調査を行った。オーラルヒストリーとは文献から歴史を推察するのでなく、地域住民や関係者からの聞き取りによって得られた証言をデータソースとし、それらを整理、統合することによって歴史を紡ぎ出す方法である。本研究では、観光地域づくりの推進に資する編集方法や成果物の作成までを一連の手法としてパッケージ化することを意図した。観光の季節変動と資源との関係をみる「フェノロジーカレンダー(歳時記)」や「個人史からつむぐ高尾山年表」や「個人史に関連付けた地域資源マップ」などである。本調査結果は、高尾山口駅前の河川護岸改修と隣接公園の整備計画ワークショップで活用され、報告冊子は「高尾山口駅及び参道周辺整備計画」付録編として行政文書にも位置づけられた。
社会貢献 【学会活動等】
●日本建築学会 都市計画本委員会「持続可能な観光地形成小委員会」幹事
●日本観光振興協会+日本観光研究学会「観光分野における新技術対応とその地域展開研究会」委員

【行政委員会委員等】
●観光庁「ロングストーリーによる地域のコンテンツの連携促進に向けた実証調査」 有識者委員会 委員長
●観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」有識者委員会 委員
●神奈川県 観光振興条例・計画検討分科会 委員
●横浜市 地域まちづくり推進委員会 まち普請事業部会 委員(地域まちづくり課)
●藤沢市 都市景観アドバイザー(計画建築部 景観課)
●八王子市 景観審議会委員(まちなみ景観課)
●八王子市 協議審査専門部会委員
●八王子市 景観アドバイザー
●町田市 観光まちづくり推進委員会 委員
●町田市 町田薬師池公園四季彩の杜魅力向上計画 改定検討委員会 委員長
●箱根町 史跡箱根旧街道保存整備基本計画策定委員会 委員

【市民まちづくり】
●一般社団法人 エリアマネジメント南山 理事 (東京都稲城市内)
●一般社団法人 大田クリエイティブタウンセンター理事 (東京都大田区内)