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FUJITA Yutaka
教授

藤田 裕 フジタ ユタカ ふじた ゆたか

プロフィール

所属

東京都立大学理学部 物理学科
理学研究科 物理学専攻

最終学歴・学位

京都大学 博士(人間・環境学)

専門・研究分野

宇宙物理学、天文学

研究

研究テーマ

宇宙線の加速と伝搬

地球に到達する宇宙線の多くは超新星残骸で加速されたと考えられている。そこで超新星残骸の衝撃波での宇宙線の加速と、宇宙線が衝撃波から離れたあとの星間空間での伝搬を調べている。また超新星爆発が多数起こっているような星団の研究も行っている。

銀河団中の高エネルギー現象

銀河団は高温の銀河団ガスで覆われている。特に銀河団中心部のガスからは強いX線が放射されていて、 ガスは急速に冷えていると考えられていたが、最近の観測はそうでないことを示している。そこでプラズマ物理学を応用して、ガスを冷 やさないメカニズムの解明を目指す。また銀河団ガス中には大量の相対論的粒子が存在するが、その加速メカニズムも明らかにする。

観測的宇宙論と銀河団の進化

銀河の集団である銀河団は宇宙で一番大きな天体であり、銀河団の性質は宇宙の進化を反映していると考えられる。このことを利用して、この宇宙がどのような宇宙であるか(開いているか、閉じているかなど)を明らかにする。さらに銀河団がいつ形成されたか、その中の重元素はどのように増えてきたか、銀河団ガスに熱がどのように与えられたかも解明する。

銀河団での環境効果と銀河の進化

銀河団の中は銀河が込み合っていたり、高温の銀河団ガスに覆われていたりして、銀河の置かれている環境は、銀河団の外とは大きく異なる。このような環境で、銀河がどのように進化をしてきたかを、銀河団の外に銀河の進化と比較しながら明らかにし、銀河形成の謎に迫る。

宇宙のダークマター

この宇宙の大部分の質量を担っているのはダークマターと呼ばれる見えない天体である。このダークマターの正体はこれまで明らかになっていない。この正体を理論モデル、観測データを駆使して解明する。

電波銀河が周囲に与える影響

宇宙には強い電波を放出している電波銀河と呼ばれる天体がある(電波活動の源は巨大ブラックホールであると考えられている)。その活動は強烈なので周囲の宇宙環境を大きく変えてしまうと考えられる。電波観測やX線観測、さらに理論モデルを駆使して宇宙の環境が電波銀河によってどのように変えられてきたかを明らかにする

研究キーワード

高エネルギー天文学
宇宙論
銀河

研究イメージ

詳細情報

https://researchmap.jp/read0079805
を参照のこと。
日本物理学会 日本物理学会論文賞
日本天文学会 日本天文学会欧文研究報告論文賞
https://researchmap.jp/read0079805
を参照のこと。
  • 教養基礎物理I d
  • 教養基礎物理II d
  • 解析力学
  • 高エネルギー宇宙物理学特論 I
  • 高エネルギー宇宙物理学特論 I
  • 素粒子から宇宙
  • 組織再編前旧課程の同時開講科目等が含まれており、掲載されている全ての科目を開講するわけではありません。

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