【理学部】教育の3つのポリシー

卒業の認定に関する方針(ディプロマ・ポリシー)

数理科学科
  • 数理科学科では、数学及び応用数理に関する基本的な知識を身に付けた人材を育成する。
  • 確かな数理的思考能力と自然科学及び現代情報化社会の諸問題に対処しうる応用能力と意欲を持った、視野の広い人材を育成する。

卒業の認定に当たっては、所定の要件を満たし、以下の学修成果を獲得した者に学士(理学)の学位を授与する。

(1)分野固有の知識・理解及び技術
  • 代数学、幾何学、解析学、応用数理のそれぞれの分野において、これらの知識や技術を活用し、実践的に研究を進める能力や応用力を身につけている。
  • 論文や文献などから情報を収集し、それをもとに適切な研究計画を立案することができる。
  • コンピューターを用いたデータの処理や解析および研究に必要なプログラミングの基礎的な素養を身に付けている。
  • 適切な方法を用いて結果を解析し、論理的に結論を導くことができる。また、これらの結果をレポートなどにまとめ、発表することができる。
  • 専門用語を理解し、研究の遂行上必要となる論文や文献などを読解することができる。
(2)普遍的に有用性を持つ能力

(数理科学科の学位プログラムで独自に身に付ける能力)

  • 数理科学分野の学修を通じて、当該分野固有の知識及び技術とともに、当該分野以外においても普遍的に有用性を持つ能力

(東京都立大学の学生が共通して身に付ける能力)

  • コミュニケーション能力
    自らの考えや疑問を相手に分かり易く伝えるとともに、相手の意見や疑問を的確に理解し、協調して行動することができる。
  • 情報活用能力
    情報通信技術等を用いて、多様な情報を収集・分析し、効果的かつ正しく活用することができる。
  • 総合的問題思考力
    持っている知識、能力等を総合的に活用しながら、多角的な視点から物事を思考し、解決すべき問題の本質を見極め、それに取り組むことができる。
  • 論理的思考力
    論理展開を的確に理解したり、自らの考えを論理的に組み立てたりすることができる。
  • 能動的学修姿勢
    自ら解決すべき問題・課題を見つけ、それに取り組む姿勢を備えている。
  • 倫理観、社会的責任の自覚
    高い倫理観を持って、社会に対し主体的に関与する責任を自覚している。
  • 異なる文化・社会への理解
    異なる文化的背景を持つ人・国・地域・社会等を理解する姿勢を備えている。
物理学科

物理学科は物理学の基礎をしっかりと身につけながら、さらに広い視野に立ち、物理学の幅広い知識を用いて様々な局面で状況を的確に判断し、問題を解決できる能力を備えた人材を育成する。
卒業の認定に当たっては、所定の要件を満たし、以下の学修成果を獲得した者に学士(理学)の学位を授与する。

(1)分野固有の知識・理解及び技術
  • 古典力学から量子力学までの物理学の基盤科目、物理学の世界を記述するための数学を理解している。
  • コンピューターを用いたデータの処理や解析および研究に必要なプログラミングの基礎的な素養を身に付けている。
  • 基礎的な実験方法や原理を理解し物理量の測定を行うことができ、実験結果に対して誤差を考慮しながら仮説を検証し、結論を導き出す能力、基盤分野で学ぶ理論を具体的な演習問題に適用し、解を導くための計算力と応用力を身に付けている。
  • 上記の知識が素粒子、原子核、宇宙または物性物理などの専門分野にどのように応用されているか理解し、専門分野の研究を行うための基礎的な知識や技術を身につけ、専門分野の一つについて深く学び、具体的な問題に取り組むことができる。
  • 具体的な問題に対して物理学の知見や技術を応用、文献や情報を収集し、適切な研究を教員の指導のもと実行することができる。また、論理的な議論から正しい結論を導くことができ、研究成果をレポートや論文にまとめ、専門外の聞き手にプレゼンテーションをすることができる。
(2)普遍的に有用性を持つ能力

(物理学科の学位プログラムで独自に身に付ける能力)

  • 科学と技術の基礎理解に関する能力

(東京都立大学の学生が共通して身に付ける能力)

  • コミュニケーション能力
    自らの考えや疑問を、他者に口頭または文章で論理的に分かり易く伝えるとともに、議論を通して協調しながら作業を行うことができる。
  • 情報活用能力
    計算機や通信技術を用いて、多様な情報を収集・分析し、それを効果的かつ正しく活用することができる。
  • 総合的問題思考力
    解決すべき問題を発見し、多角的な視点から問題の詳細を分析・整理・統合し、問題の核心を特定する能力を獲得している。問題の解決に向けて多様なアプローチを検討し、持っている知識や能力を総合的に活用しながら、問題解決に取り組むことができる。
  • 論理的思考力
    議論の論理的な構成や展開を把握しながらその内容を理解したり、自らの考えを論理的に組み立てたりすることができる。
  • 能動的学修姿勢
    自ら解決すべき問題・課題を見つけ、それに取り組む姿勢を備えている。
  • 倫理観、社会的責任の自覚
    高い倫理観を持って、社会に対し主体的に関与する責任を自覚している。
  • 異なる文化・社会への理解
    異なる文化的背景を持つ人・国・地域・社会を理解する姿勢を備えている。
化学科

化学科では、物質の構造、物性、反応性などの化学の基本的性質を原子・分子の視点から理解し、また、それらに裏打ちされた化学に関する幅広い知識や技術、および課題解決能力を備えた、現代社会において活躍できる人材を育成する。
卒業の認定に当たっては、所定の要件を満たし、以下の学修成果を獲得した者に学士(理学)の学位を授与する。

(1)分野固有の知識・理解及び技術
  • 化学の基盤分野となる、無機・分析化学、有機・生物化学、物理化学の基礎を徹底して理解している。
  • 化学物質の取り扱い方法や実験操作技術を正しく習得している。
  • 化学の知識を実際の現象と結びつけて深く理解するとともに、課題解決のための応用力を身につけている。
  • 無機化学、分析化学、有機化学、生物化学、物理化学の専門分野において、上記の知識や能力を活用しながら研究を進める能力を習得している。
  • 文献やデータベースなどから情報を収集し、それをもとに、安全を考慮しつつ、適切な研究計画を立案することができる。
  • 適切な方法を用いて結果を解析し、論理的に結論を導くことができる。また、これらの結果をレポートや論文にまとめ、発表することができる。
  • 専門用語を理解し、研究の遂行上必要となる論文などを読解することができる。また、それに必要な科学英語の基礎を習得している。
(2)普遍的に有用性を持つ能力

(化学科の学位プログラムで独自に身に付ける能力)

  • 科学と技術の基礎理解
    広範な自然科学および科学技術の基礎を、その原理から深く理解し、自然と人間社会の共存を目指して両者の融和を考えることができる幅広い教養を身につけている。
  • 実践的技能
    研究計画を自ら立案し、それにしたがって実行することができる。また、結果を正しく解析・評価し、結論をまとめることができる。

(東京都立大学の学生が共通して身に付ける能力)

  • コミュニケーション能力
    自らの考えや疑問を相手に分かり易く伝えるとともに、他者との議論を通して協調しながら作業を行うことができる。
  • 情報活用能力
    情報通信技術を用いて、多様な情報を収集・分析し、効果的かつ正しく活用することができる。
  • 総合的問題思考力
    持っている知識、能力等を総合的に活用しながら、多角的な視点から物事を思考し、解決すべき問題の本質を見極め、それに取り組むことができる。
  • 論理的思考力
    論理的展開を的確に理解し、自らの考えを論理的に組み立てることができる。
  • 能動的学修姿勢
    自ら解決すべき問題・課題を見つけ、それに取り組む姿勢を備えている。
  • 倫理観、社会的責任の自覚
    高い倫理観を持って、社会に対し主体的に関与する責任を自覚している。
  • 異なる文化・社会への理解
    異なる文化的背景を持つ人・国・地域・社会等を理解する姿勢を備えている。
生命科学科
  • 生命科学科は生命科学分野の基礎を広範囲に身につけた人材を育成する。
  • 未解明の新しい課題を発見し、戦略を立てて解決し、研究力を備えた人材を育成する。
  • 積極的にリーダーシップを発揮し、生命科学分野の研究者、教育者、関連企業の開発者として、社会と人類に貢献していく人材を養成する。

卒業の認定に当たっては、所定の要件を満たし、以下の学修成果を獲得した者に学士(理学)の学位を授与する。

(1)分野固有の知識・理解及び技術
  • 分子生物学、生化学、細胞生物学、生理学、微生物学、発生生物学、遺伝学、生態学、系統分類学、進化生物学の各分野についての知識・理解とともに、それぞれの学問分野を研究し活用する際に必要な実験技術・調査技術を身につける。
  • 生命科学分野の未解決な新しい課題を発見し、それを解決するための研究力を身につける。
(2)普遍的に有用性を持つ能力

(生命科学科の学位プログラムで独自に身に付ける能力)

  • 科学と技術の基礎理解に関する能力:広範にわたる自然科学・科学技術の基礎を原理から深く理解し、実社会に還元できる幅広い教養を身につけている。
  • 英語力:講義・演習・実習等を英語で受講し、また様々な討論を英語で行うことを通して、実践的な英語力を有する。

(東京都立大学の学生が共通して身に付ける能力)

  • コミュニケーション能力:自らの考えや疑問を相手に分かり易く伝える能力、議論を通して協調しながら作業を進める能力を有する。また、文書でのコミュニケーション能力を身につけている。
  • 情報活用能力および問題発見・解決力:収集した情報から新たな問題を発見する力や、問題を解決する力を身につけている。
  • 総合的問題思考力:自身の知識、能力を総合的に活用し、多角的な視点から物事を思考し、解決すべき問題の本質を見極めて取り組む能力を備えている。
  • 論理的思考力:論理的展開を的確に理解し、自らの考えを論理的に組み立てる能力を身につけている。
  • 能動的学修姿勢:学ぶべき問題・課題を自ら見つけ、その学修を自発的に進める力を修得している。
  • 倫理観、社会的責任の自覚:生命に関する倫理観や、実験・調査を安全に行うための方法や規則に関する考え方を修得している。また、生物学の視点からみた社会的な問題に対する責任を自覚する能力を有する。
  • 異なる文化・社会への理解:多様な社会、異文化を理解する姿勢を備えている。

 

・卒業要件(学士課程)

教育課程の編成及び実施に関する方針(カリキュラム・ポリシー)

東京都立大学は、以下の方針により学士課程にふさわしい学修成果の幅と深さを確保できる体系的な教育課程を編成し、本物の考える力を育成する。

  • 専門分野の基本的な知識・理解及び技術を身に付けさせる専門教育、並びに、専門外の分野の知識・理解を含む幅広い教養を身に付けさせる全学共通教育によって編成する。
  • 全学共通教育と専門教育の双方において、普遍的に有用性を持つ能力を獲得・強化することができるよう、それぞれの開講科目の履修によって獲得できる能力を明示する。

理学部では、数理科学科、物理学科、化学科、生命科学科の4つの学科による教育課程を編成する。

数理科学科
(1)教育課程編成の方針
  • 全学共通教育においては、専門外の分野の知識・理解を含む幅広い教養、専門教育の基礎的・導入的な知識や技術、普遍的に有用性を持つ基礎的能力など、本学の学士課程の卒業生に期待される一定の共通性と幅を持った学修成果を獲得できるよう、基礎科目群、教養科目群、基盤科目群からなる体系的な教育課程を編成する。
  • 数理科学科では、専門性の高い数理科学を教授するため、根幹となる代数学、幾何学、解析学、及び応用数理の4分野において、大学院までつながる高いレベルのカリキュラムを用意するが、高校で学んだ数学をベースに、まず基礎的な具体例を導入し、徐々に抽象的な概念を理解させるべく、入門的な必修科目を1・2年次に配置する。さらに、必修科目に対応する演習科目を配置し、具体的な問題を実際に解かせることで、基礎学力と実践力を涵(かん)養する。
  • 3年次には、代数学、幾何学、解析学、及び応用数理に関する専門的な科目を配置し、学生がどの分野に進むべきかを判断する材料を提供する。少人数のゼミナール形式で行う「数理科学総論」を履修し、専門的なテーマに沿って、能動的に学修することを推奨する。
  • 4年次には、卒業研究を行う「数理科学特別研究Ⅰ・Ⅱ」を必修科目として配置する。4年間の学修成果のまとめとして、多様な卒業研究のテーマを提供し、学生が希望する研究分野で、卒業後の就職先・進学先に適合する研究ができるように配慮する。
(2)教育・学修方法に関する方針
  • 全学共通教育においては、学生に能動的な学修姿勢を身に付けさせるために、知識伝達型授業にもアクティブ・ラーニングの導入を推進し、課題解決型等の多様な授業を提供するとともに、授業方法、授業外学修、他の授業科目との関連性等をシラバスに記載する。また、各科目で身に付けるべき知識・能力を明らかにしたカリキュラム・マップや、学修の段階や順序を示したナンバリングを実施することにより、体系的かつ組織的な教育を展開する。
  • 講義、演習、実験など、科目の教育目標に応じて最適な形式の授業を実施する。また、学生の主体的な学びを促進するためアクティブ・ラーニングを取り入れる。
(3)学修成果の評価の方針

授業科目の成績評価は、筆記試験、レポート、その他の成績評価項目により行う。授業担当者は、授業科目において使用する成績評価方法をシラバスで明示する。また、同一の科目群において著しい成績分布の差異が生じないように、科目群ごとに目標とする成績分布を定め、厳正かつ客観的な成績評価を実施する。
4年次の卒業研究にあたっては、3年次終了時点でのGPAを基準として研究室配属を決定する。また、各年次の優秀学生および卒業時の優秀学生表彰も、GPAによる。

物理学科
(1)教育課程編成の方針
  • 全学共通教育においては、専門外の分野の知識・理解を含む幅広い教養、専門教育の基礎的・導入的な知識や技術、普遍的に有用性を持つ基礎的能力など、本学の学士課程の卒業生に期待される一定の共通性と幅を持った学修成果を獲得できるよう、基礎科目群、教養科目群、基盤科目群からなる体系的な教育課程を編成する。
  • 物理学科の学生は、それぞれの科目群を順次履修することで、物理学を学ぶために必要な教養、技能、知識を能動的かつ体系的に修得していく。
  • 物理学科では、「基礎科目群」「教養科目群」「基盤科目群」と並行して、1年次より「専門教育科目群」にある、物理学の専門科目の履修を始める。1年次の専門教育科目はそのほとんどが必修科目で、すべての学生が身に付けるべき物理学の最も基本的な考え方を修得するために開講される。また、年次が上になり専門性が高くなるにつれ科目選択の幅が増え、各自の興味に応じた履修がしやすいよう、体系的にカリキュラムが組まれている。
(2)教育・学修方法に関する方針
  • 全学共通教育においては、学生に能動的な学修姿勢を身に付けさせるために、知識伝達型授業にもアクティブ・ラーニングの導入を推進し、課題解決型等の多様な授業を提供するとともに、授業方法、授業外学修、他の授業科目との関連性等をシラバスに記載する。また、各科目で身に付けるべき知識・能力を明らかにしたカリキュラム・マップや、学修の段階や順序を示したナンバリングを実施することにより、体系的かつ組織的な教育を展開する。
  • 講義、演習、実験など、科目の教育目標に応じて最適な形式の授業を実施する。また、学生の主体的な学びを促進するためアクティブ・ラーニングを取り入れる。
(3)学修成果の評価の方針

学修成果の評価について、GPAを用いる。一般の講義科目に関しては、レポートや、小テスト、宿題、中間・期末試験の結果などを科目ごとに基準を設けて点数化し、シラバスに記載された基準に則って評価を実施する。卒業研究、演習,実験,実習,少人数の授業科目については、レポートや提出物、実施状況、制作物などを評価し、授業への関与を加味して総合的に評価する。4年次の卒業研究にあたっては、3年次終了時点でのGPA等を考慮して研究室配属を決定する。また、各年次の優秀学生および卒業時の優秀学生表彰もGPAによる。

化学科
(1)教育課程編成の方針
  • 全学共通教育においては、専門外の分野の知識・理解を含む幅広い教養、専門教育の基礎的・導入的な知識や技術、普遍的に有用性を持つ基礎的能力など、本学の学士課程の卒業生に期待される一定の共通性と幅を持った学修成果を獲得できるよう、基礎科目群、教養科目群、基盤科目群からなる体系的な教育課程を編成する。
  • 化学科の学生は、全学共通の「基礎科目群」「教養科目群」「基盤科目群」、および化学科固有の「専門教育科目群」を順次履修することで、化学を学ぶために必要な教養、技能、知識を体系的に、かつ効率良く学修する。
  • 1年生では、無機・分析化学、有機・生物化学、物理化学の主要三分野に関する基礎を学修することで、高校の化学から大学の化学へのスムーズなアップグレードを行う。さらに、高校の理数系科目からの橋渡しとして、化学の基礎を理解するために必要な数学や物理に関する化学科独自の演習科目が提供され、複数の教員とTAによる丁寧な指導が一年間に亘って行なわれる。また、化学は実験を重視する学問であるため、1年生から基礎的な化学実験を行なうことにより、実験技術の早期習得を目指す。
  • 2~3年生では、主要三分野のより専門的な講義と演習、および実験科目が提供される。専門科目の講義の多くは選択科目であるが、化学の幅広い分野をバランス良く学修するために、主要三分野からそれぞれ12単位以上を修得することが卒業要件となっている。
  • 4年生では、化学科の何れかの研究室に配属され、一年間をかけて大学生活のハイライトとも言える卒業研究を行う。卒業研究では、教員の指導の下、具体的な研究課題に取り組み、一年間の研究成果を3月の卒業研究発表会において報告する。
(2)教育・学修方法に関する方針
  • 全学共通教育においては、学生に能動的な学修姿勢を身に付けさせるために、知識伝達型授業にもアクティブ・ラーニングの導入を推進し、課題解決型等の多様な授業を提供するとともに、授業方法、授業外学修、他の授業科目との関連性等をシラバスに記載する。また、各科目で身に付けるべき知識・能力を明らかにしたカリキュラム・マップや、学修の段階や順序を示したナンバリングを実施することにより、体系的かつ組織的な教育を展開する。
  • 講義、演習、実験、フィールドワークなど、科目の教育目標に応じて最適な形式の授業を実施する。また、学生の主体的な学びを促進するためアクティブ・ラーニングを取り入れる。
(3)学修成果の評価の方針

学修成果の総合評価について、GPAおよび専門科目を重視した平均点を用いる。一般の講義科目に関しては、レポートや小テスト、宿題、中間・期末試験の結果などを科目ごとに基準を設けて点数化し、シラバスに記載された基準に則って評価を実施する。卒業研究、演習、実験、実習、少人数の授業科目については、レポートや提出物、実施状況、制作物などを総合的に評価する。4年次の卒業研究にあたっては、3年次終了時点で専門科目を重視した平均点を基準として研究室配属を決定する。各年次の優秀学生および卒業時の優秀学生表彰はGPAによる。

生命科学科
(1)教育課程編成の方針
  • 全学共通教育においては、専門外の分野の知識・理解を含む幅広い教養、専門教育の基礎的・導入的な知識や技術、普遍的に有用性を持つ基礎的能力など、本学の学士課程の卒業生に期待される一定の共通性と幅を持った学修成果を獲得できるよう、基礎科目群、教養科目群、基盤科目群からなる体系的な教育課程を編成する。
  • 生命科学を学ぶ上での基礎となる「基礎的講義・演習科目」として概説・概論・基礎演習、「基礎的実験科目」である生物学実験・生物学自主研究を編成し、1、2年次にはこれらを履修することで、分子、細胞、個体、生態、系統進化という多階層において動物・植物・微生物という各生物群をバランス良く学修する。
  • 専門分野をより深く学ぶため、多様な専門領域を扱う「専門的講義・演習科目」として各論・特別講義・英語演習、「専門的実験科目」として専門実験と野外実験を編成する。3年次にはこれらを履修することで個々の興味に沿ったより専門的な知識を学修し、応用力を養う。そして、4年次にはこれらの集大成として実際に各研究室にて主体的に研究を行う「生物学特別研究(卒業研究)」を履修する。細やかな指導のもと、各専門分野の最先端領域の研究を行う。
(2)教育・学修方法に関する方針
  • 全学共通教育においては、学生に能動的な学修姿勢を身に付けさせるために、知識伝達型授業にもアクティブ・ラーニングの導入を推進し、課題解決型等の多様な授業を提供するとともに、授業方法、授業外学修、他の授業科目との関連性等をシラバスに記載する。また、各科目で身に付けるべき知識・能力を明らかにしたカリキュラム・マップや、学修の段階や順序を示したナンバリングを実施することにより、体系的かつ組織的な教育を展開する。
  • 講義・演習・実験・野外実験など、科目の教育目標に応じて最適な形式の授業を実施する。また、学生の主体的な学びを促進するためアクティブ・ラーニングを取り入れる。これらの科目と生物学特別研究を通じた多層的な学修形態により、理論的な知識のみならず実践力を身に付けることができる。
(3)学修成果の評価の方針

授業科目の成績評価は、試験、課題、レポート、小テスト、授業参加度などの成績評価項目により行う。授業担当者は、授業科目において使用する成績評価方法をシラバスで明示する。また、同一の科目群において著しい成績分布の差異が生じないように、科目群ごとに目標とする成績分布を定め、厳正かつ客観的な成績評価を実施する。各年次の優秀学生および卒業時の優秀学生表彰の選定はGPA等による。

 

入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)