首都大学東京と朝日新聞社は、1964年東京五輪から50年を迎える今年、共同で報道写真アーカイブ「東京五輪アーカイブ 1964-2020」の制作をスタート、本日10月8日から公開しました。首都大学東京システムデザイン研究科の渡邉英徳研究室のホームページや朝日新聞デジタルの特設ウェブサイトからご覧いただけます。
64年大会当時に朝日新聞社が撮影した5千枚超のストックから厳選した写真を、デジタル地球儀「Google Earth」の三次元地形や建物モデルに重ね、この半世紀における日本人の暮らしや東京の街並みの変遷を可視化し、今に伝えます。「ヒロシマ・アーカイブ」(2011年7月発表)、「東日本大震災アーカイブ」(2011年11月発表)など、渡邉研究室が制作した「多元的デジタルアーカイブズ・シリーズ」の技術を応用、過去記事や東京都公文書館など公的機関の資料も駆使し、日本中が興奮した50年前の遠い記憶と、高度経済成長の懐かしい槌音を未来に届けるプロジェクトです。
このプロジェクトでは、ユーザー参加型のアーカイブを志向しています。たとえば、高校生や大学生の有志を募り、当時の代表選手や関係者へのインタビュー取材を依頼し出稿してもらうなど、世代を越えた記憶の継承に取り組みます。また、「五輪」をテーマにした「調べ学習」の授業の成果を、楽しいコンテンツに仕立ててアーカイブに掲載し、研究発表の場として活用することもできます。2020年大会にまつわる最新情報も織り交ぜつつ、今後6年の歳月をかけながら、アーカイブは進化しつづけます。
■ 「東京五輪アーカイブ 1964-2020」 URL: http://www.asahi.com/special/tokyo1964/