学長裁量経費プロジェクト(2012-13年度)の成果として、人文科学研究科文化関係論専攻の西山雄二准教授の論集『カタストロフィと人文学』(西山雄二編、勁草書房)が刊行されました。

西山雄二編『カタストロフィと人文学』
(勁草書房、2014年9月、320頁、ISBN:978-4-326-10237-2、本体4,600円+税) ミシェル・ドゥギー、J-L・ナンシー、ジゼル・ベルクマン、野元弘幸、左古輝人、綾部真雄、 高桑史子、荒木典子、山本潤、赤塚若樹、大杉重男、寺本成彦、寺本弘子
これまで人間はいかにしてカタストロフィを表象し、解釈してきたのか。被災者たちの苦痛をどう受け止めればいいのか。今後いかにリスクをさけ、歴史的教訓として記憶すればよいのか。人文学は異なる歴史的・社会的文脈を通じ、さまざまな遅延や迂回を経て届けられる言葉を聞く耳を洗練させることで、私たちが破局的現実にいかに向き合えばよいのかを指し示す。