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2021年度 東京都立大学FDセミナー【学生の深い学びに繋がる「新しい対面授業」】を開催しました。

 2020年度は新型コロナウィルス感染症の拡⼤により、本学でも「学びを継続する」ことを念頭に、変⾰と⼯夫を積み上げた⼀年となりました。オンライン授業は、従来の対⾯型授業の完全な代替とはならないかもしれませんが、オンライン授業ならではのメリットも多く⾒出だされています。その反⾯、具体的な授業運営については、各教員の能⼒に依存するところも⼤きく、昨年度に実施したオンライン授業アンケートには、学内のグッドプラクティスの共有に関する要望が多く寄せられました。学⽣からも「学⽣同⼠の交流が少ない」「集中が続かない」などの声が上がっています。

 そのような経験を踏まえ、本学では今年度から、新しい⼤学の⽇常を創造するために「オンライン授業のメリットを超える更なる質の確保を⽬指した新しい対⾯授業」を実施しています。具体的には、ICTを活⽤することにより、知識を教授する授業の⼀部をオンデマンドや授業外学習に移⾏し、対⾯授業では、教員が学⽣の質問に回答する、学⽣同⼠が議論するといった「対⾯でしか得られない教育効果」の獲得を⽬指すものです。

 東京都立大学FD委員会では、教員の教育能力の向上を図るため、毎年FDセミナーを開催しています。23回目となる今回は、【学生の深い学びに繋がる「新しい対面授業」】をテーマにオンラインにて開催しました。
セミナーは、新しい形での授業を実践している3名の教員の事例発表と、1年~3年の7名の学生との意見交換会で構成され、計243名(教員184名、職員42名、学生14名、高専教職員3名)が参加しました。

プログラム

2021年6月18日(金)15:00~17:40 Zoomウェビナーによるオンライン開催

1 開会挨拶

横田 佳之(大学教育センター長) 別ウィンドウ

 

2 教員発表① 

西島 壮(大学教育センター 准教授) 別ウィンドウ

学生同士の交流の機会を提供することを重視したところ、思わぬ教育効果が! フィードバック、グループワークを重視した授業計画を立てたところ、課題のフィードバックに対する満足度が高いことが分かりました。

 

 

3 教員発表② 

角野 秀一(理学部物理学科 教授) 別ウィンドウ

板書やスライドを用いたハイブリッド授業の設定方法や、質問への回答に時間をかける理由、授業中に考える時間を取ることの重要性などについて、お話しいただきました。

 

 

4 教員発表③

木田 直人(人文社会学部人文学科 准教授) 別ウィンドウ

eラーニングを苦手としていた教員が、いかにkibacoを活用し、対面での授業時間を有効に活用できるようになったかについて、ユーモアを交えながら、お話しいただきました。

 

 

5 学生との意見交換会

司会:松田 岳士(大学教育センター 教授) 別ウィンドウ

学生からは、オンライン授業、対面授業、キャンパスライフ等についてさまざまな貴重な意見が出されました。

 

 

<オンライン授業>
  • 通学や教室移動がないことは非常に良い。休憩時間に簡単に復習、予習ができる。ただ、一日に対面とオンラインの両方があると、結局、大学でオンライン授業を受けることとなり、メリットが半減している。
  • 授業によっては理解度が高まる。
  • オンデマンドだけではなくリアルタイムの授業も多く、チャットで質問しやすい。
  • 新しい対面授業のため、教員だけでなく学生に対する操作マニュアルなどを配布してほしい。
  • 集中力が続かない。
  • 黒板の字が読めないことがある。
<対面授業>
  • 教室で講義を聞く方が、集中力が高まる。
  • 演習などの講義は、やはり対面でこそ効果がある。
  • 対面授業は、学生が決まった場所に座ることが多いため、グループワークのメンバーが固定になってしまう。オンラインの方がいろいろな人と話すことができる。
  • オンライン授業と比較すると対面授業が楽しいが、オンラインからどうやって移行したらいいかわからない。対面授業の受け方を知りたい(2年生)。
  • 入学した後ずっとオンライン授業だった2年生は、オンラインか対面を選べるならオンライン授業を受けたいという人が多い気がする。友達がいない、教室がどこかもわからない等、対面授業を受けたい気持ちがあるものの勇気が出ないという理由が大きいと思う(2年生)。
  • 教室内でのソーシャルディスタンスの確保が徹底されていない。座席をあけて座るよう貼り紙をするとか教員が指導するなどの配慮があった方がよい。
<キャンパスライフ>
  • たとえ週1日でも学校に行けることが楽しい。だが、2年生は、昨年度ほぼオンライン授業だった学生も多く、キャンパスに慣れていないにも関わらず、1年生のようなガイダンスもなく、キャンパスライフにおいて困ることが多い(2年生)。
  • サークルごとの活動を再開しているところがあると思うが、わかりやすく公表されていないため情報を得ることができず、サークルに入ることができていない(1年生)。
  • Wi-Fiの接続状況が良くない。
<課題・レポート等>
  • 少しでもいいからフィードバックが欲しい。
  • フィードバックがあった方が、意欲が高まる。
<kibaco>
  • kibacoを起点として授業が動いているため、マイページに「課題」と「お知らせ」だけではなく、「アンケート」と「テスト」の欄もあると、利便性が高まる。
  • 対面授業とオンライン授業の切り替えの時にメンテナンスがあり、レポートの締切と被ってしまった。メンテナンスの時期を考慮してほしい。また、メンテナンスの事前の案内を周知徹底してほしい。
  • kibacoは、未提出となっている課題を、課題一覧から確認できることが良い。
  • kibacoは、課題の提出期限を過ぎると提出できない。ネット環境のトラブルで提出できないこともあるので、柔軟に対応してほしい。
  • 現在は、kibaco中心で授業が動いている。トラブルも多いため、もっとkibacoに注力し、環境を整えてほしい。
  • キャンパススクエアと統合して欲しい。

 学生の貴重な意見を受け、参加した教員からは、特にキャンパスライフにおける学生の切実さを実感した、学生課等も含め対応が必要との認識が示されました。
 また、大学教育センター長及び教務課長は、「現状を調査しながら、対応に努めたい」と真摯な対応を約束しました。
 学生の深い学びに繋がる「新しい対面授業」の実現に向けた有意義なセミナーとなりました。

 

6 閉会挨拶

大橋 隆哉(学長) 別ウィンドウ

 

 

関連リンク

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