2020年9月29日に、新入生向け講義「大学での学び、再起動~後期からでも君は咲く~」を開催しました。参加者はマスクの着用や手指の消毒を徹底し、席は一定の間隔を開けるなど、感染対策を実施して、対面方式で行われました。
今回の講義は「レポートの組み立て方を説明できるようになろう」「レポートで引用やグラフを使えるようになろう」「ポイントを押さえながらシラバスを読めるようになろう」を達成目標に、4つのポイントからスタディスキルについて説明し、大学での学びに対してまだ慣れていない新入生の不安に寄り添う内容となっています。
講義は、事前に集めていた質問に回答する形で開始しました。「オンライン授業を効果的に受講する方法」や、「参考文献の探し方、引用の仕方」等多くの質問が上がり、その質問に対して、講師の松田先生が丁寧に回答していきました。講義の中、先生から新入生に呼びかけるような形で説明をしたり、挙手をさせて講義に参加するような場面もあり、新入生は少し緊張している様子もありましたが、笑い声が上がるなど、対面授業ならではの活気あふれる講義となりました。
- アカデミックライティングに求められる論理的な構成
- データの性質や目的に応じて図・表を使いこなす
- 引用の仕方の基本
- シラバスを自分のガイドにする
アカデミックライティングとは、「学術的な」文章を書くことです。大学では、レポート課題やレジュメ作成、卒業論文の作成等で必要になります。高校までに作成していた、感想文や入試などの小論文とは性質が異なる点や、作成の際、根拠を示す重要性や反論を想定して作成することで、根拠に裏付けがされる点等に触れながら説明がありました。
図・表の使い方については、表の種類や特性、行や列の意味に関する説明がありました。よく使いがちな円グラフが項目ごとの比較には向いていないという話には学生も大変驚いており、講義後のアンケートにも「円グラフは使わないようにします!」といった感想が寄せられていました。
引用の仕方については、レポートや論文を書く際に必須であり、学生の関心を一番集めていました。直接引用の方法や図表の引用、インターネットからの引用方法等種類に応じた対応の仕方を説明し、学生はしっかりメモしながら聞いていました。
最後に、授業選択はシラバスを読み解いて、自分に合った授業を見つけることが大事であり、特に、人に聞いた単位取得可能性の情報だけで決めず、自分が考えるその授業に対する興味関心や必要性などを鑑みて、何を優先するかを明確にして選択していくことが大切だという説明がされました。
講義後のアンケートをみると、「レポートの書き方に不安を感じていたため、先生の話を聞けて良かった」「自ら積極的に学ぶ姿勢が大切だと感じた」等の声があり、この講義を通して、新入生の皆さんが大学生活に対して不安に感じていた部分が少し解消されたように見えました。また、松田先生が講義の中で見せる面白いお人柄に惹かれる学生が多く、楽しく充実していたという感想を持つ学生が多くいました。
なお、今回の講義の模様は、動画撮影をしています。予定の合わなかった学生や、大学の学びについて興味のある学生は、下記のURLからぜひご視聴ください。https://www.youtube.com/watch?v=euux3yDjVyk&feature=youtu.be