人生100年時代といわれる昨今、「生涯学習」への関心が高まっています。
首都大学東京は、2019年4月、総合大学である本学が有する豊かな教育研究資源や東京都との緊密な連携により、ほかでは経験できない「学び」と「交流の場」を提供する「TMUプレミアム・カレッジ」を南大沢キャンパスに開講しました。
開講から1年、この度、倍率6.2倍の入学選考を経て入学した第1期生が1年間のゼミナールにおける学びの集大成である修了論文の概要をプレゼンテーションする、「TMUプレミアム・カレッジ成果発表会」を開催しました。
発表会は、カレッジ生の関係者や地域の方々にも公開され、多くの参加者で賑わいました。充実した日々を過ごしたカレッジ生の堂々とした発表に、大きな拍手が送られました。
※大学名称の変更に伴い、2020年4月に「東京都立大学プレミアム・カレッジ」に名称を変更する予定です。
【3つのブースに分かれて修了論文を発表するカレッジ生】
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2019年度第1期生インタビュー
■ 吉本 裕さん
【修了論文のテーマ】
外来種コバンソウ(イネ科一年草)の種子発芽特性
【所属ゼミナール】
可知 直毅先生
- 修了論文の発表を終えた、今のお気持ちをお聞かせください。
ほっとしている部分と、あれも言いたかったこれも言いたかったという気持ちです。論文12,000字を10分でまとめる難しさを感じます。
PowerPointのテクニックやルールをいろいろと教えていただきました。
- カレッジ生として過ごしたこの1年間を振り返って、得たものを教えてください。
しばらくぶりに学ぶ楽しさを再認識させられました。
知らないこと、わからないことを突き詰めて理解し、さらなる疑問に向かうことは有意義だと思いました。
- 来年度、入学される方へアドバイスをお聞かせください。
前向きに講義やフィールドワークに向かえば向かうほど得るものが大きいので、アグレッシブにプレミアム・カレッジに対してほしいと思います。学部生にも積極的に交流することで実りはより大きくなると思います。
- 今後の抱負をお聞かせください。
2020年4月には、1年目の本科に引き続き2年目も学べる「専攻科」が設置されるため、ぜひ進学したいと考えています。1年間で得た内容が、さらに成果に結びつくように粉骨砕身、前進していきたいと思います。
■ 渡邉 ファティマさん
【修了論文のテーマ】
在留外国人が抱える問題点とその改善について
- 日本人と外国人が楽しく共生するには -
【所属ゼミナール】
林 大介先生
- 修了論文の発表を終えた、今のお気持ちをお聞かせください。
日本語での発表には、ずっと不安がありましたが、発表後に皆さんからお褒めをいただき大変自信になりました。無事に発表を終えることができたのも、熱心にご指導いただいた林先生やゼミの仲間のアドバイスがあったからです。また、お忙しい中、発表を聴いていただいた先生方や学部学生の皆さん、わざわざ来ていただいたOBの方々に感謝いたします。
- カレッジ生として過ごしたこの1年間を振り返って、得たものを教えてください。
プレミアム・カレッジのカリキュラムを通じて、東京や日本に関する多くの事を学ぶことができました。フィールドワークでは、実際に多くの現場を訪問して、日本の技術や関係者の方々の仕事を見聞きして、なぜ日本が世界の先進国であるかを理解できたように思います。
プレミアム・カレッジの独創的なカリキュラムの授業を受けることがなければ、このような貴重な機会を得ることはなかったと思います。先生方、スタッフの皆さん、プレミアム・カレッジの仲間に感謝します。
また、プレミアム・カレッジの授業だけでなく、学部の授業も履修することができたお陰で、キャンパス内で学部・大学院の先生や学生の皆さんとも、授業だけでなく様々なイベントに参加し交流する機会があり、首都大学東京のOBの方々とも交流することができました。
プレミアム・カレッジに入学する前には予想もしなかった多くの素晴らしい経験をすることができ、このプロジェクトを企画、実現していただいた方々にお礼を申し上げます。
- 来年度、入学される方へアドバイスをお聞かせください。
プレミアム・カレッジは、様々な経験をしてきた50歳以上の勉強に意欲のある人に開かれた素晴らしい学び舎です。皆さんが学生時代に経験しなかった多くの機会がそこにはあります。異なる専門分野で活躍されている先生方に直接教わったり、質問したり、学生時代には距離があった先生方と気軽にお話しできる場があります。また、自分と違う経験をされた仲間から学ぶことが多くあります。若い学部、大学院の学生と交流する機会もあります。積極的にチャレンジすれば、ここには無限の可能性があると思います。
- 今後の抱負をお聞かせください。
さらに日本と東京都について学び、また、首都大学東京(東京都立大学)でのキャンパスでの交流だけでなく、内外で開催されるさまざまなイベントに積極的に参加し、多くの方々のお話を伺いながら自分自身の知識を広め、有用なスキルを身に付け、より他の人の役に立つ人間になり、世の中に貢献できるようになりたいと思います。
■ 大和田 明宣さん
【修了論文のテーマ】
仕事に対する価値観の変化とその背景について
-中高年者の退職後計画についての調査-
【所属ゼミナール】
林 大介先生
- 修了論文の発表を終えた、今のお気持ちをお聞かせください。
1年前の小論文にて、プレミアム・カレッジでやりたいこととして記入した中高年の働くことに関する価値観の調査ができて感無量です。終わってみると、非常に短い時間でした。
- カレッジ生として過ごしたこの1年間を振り返って、得たものを教えてください。
リカレント教育の大切さ及び学べることのありがたさ、さらには研究の進め方を得ることができました。そして、それと同じ志を持った多くの友人です。
知らないこと、わからないことを突き詰めて理解し、さらなる疑問に向かうことは有意義だと思いました。
- 来年度、入学される方へアドバイスをお聞かせください。
プレミアム・カレッジの講座だけでなく、科目等履修や公開講座、講演会、さらにはボランティアセンターなどいろいろな授業や講演会等へ参加されることをお勧めします。いろいろな出会いにも繋がります。
- 今後の抱負をお聞かせください。
本科で実施した研究をさらに進めること、2020年度に新規開講される講座からいろいろな知見を得たいと思います。研究の成果は、これからの自身の活動に繋げていきたいと考えています。
【カレッジ生の一年間の学びを見守った西村カレッジ長と上野学長】
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カレッジ生の晴れの舞台に感慨もひとしおといった様子で、溢れんばかりの笑顔でカレッジ生にコメントを送りました。
関連情報
【TMUプレミアム・カレッジホームページ】
【第1期生のインタビューの様子】(首都大channel)