本学の井上晴夫特別先導教授が、ポーターメダルを受賞されました。
ポーターメダルは1967年にノーベル化学賞を受賞した光化学者、ジョージ・ポーター卿にちなんで設けられた国際賞であり、光化学分野における最も権威ある賞として知られています。光化学に対して最も貢献が大きい科学者に対して隔年で与えられ、受賞者はヨーロッパ光化学協会、アメリカ光化学協会、アジアオセアニア光化学協会の推薦により選出されます。今回の井上教授の受賞は、日本人では5人目となります。
なお、本年12月16~20日に台湾で開催される第10回アジア光化学会議において授賞式が行われる予定です。
【受賞者】
井上晴夫 特別先導教授
【略歴】
首都大学東京 特別先導教授、工博、1971年 東京大学大学院工学系研究科修了、都立大学助手、助教授を経て1991年同教授、2005年首都大学東京教授、都市環境科学研究科長、国際センター長、人工光合成研究センター長などを歴任。2007年米国フロリダ大学客員教授、東北大学客員教授。
日本化学会筆頭副会長、光化学協会会長、アジア光化学会会長、日本化学連合副会長、日本学術会議連携会員などを歴任。
科学技術振興機構戦略基礎研究(CREST/JST)、展開研究(SORST/JST)プロジェクト研究代表者、さきがけ(PRESTO/JST)研究総括、東京都高度研究代表者、首都大学東京新大都市リーディングプロジェクト代表者、科研費新学術領域「人工光合成」代表者など
【研究テーマ】
光化学、化学反応エネルギー共役、光機能材料、人工光合成に関する研究
【主な受賞歴】
光化学協会賞(1997年)、向井賞(2011年)、日本化学フェロー(2015年) など
【関連】
ポーターメダル委員会
http://www.portermedal.com/index.html
ポーターメダル受賞者一覧
http://www.portermedal.com/winners.html
第10回アジア光化学会議
http://apc2018.conf.tw/site/page.aspx?pid=901&sid=1200&lang=en