理工学系生命科学コースの花田智教授が製作に関わった、やくしまるえつこ氏の楽曲「わたしは人類」(l'm Humanity)が、国際的なメディアアートの祭典Ars Electronica(アルス・エレクトロニカ)のアワード「STARTS PRIZE(スターツ・プライズ)」でグランプリを受賞しました。
2016年からスタートしたこの賞は、科学と芸術、テクノロジーが融合した作品に贈られるもので、日本人がグランプリに選ばれたのは今回が初となります。
「わたしは人類」は、日本に古来から生息する微生物シネココッカスの塩基配列をもとに構成されており、花田智教授は「わたしは人類」の音楽情報を遺伝暗号に変換する暗号表の作成と、その遺伝情報をシアノバクテリアという光合成細菌のゲノム(染色体)に挿入して、「遺伝子組換えシアノバクテリア」を作成する作業を担当しました。バイオテクノロジーを用いて「微生物そのものが音楽媒体となりうる」というビジョンを表現している点が、ヨーロッパの審査員から高く評価され、今回のグランプリ受賞となりました。
リリース文
https://www.aec.at/aeblog/en/2017/05/09/startsprize2017winners/
ニュースサイト
http://www.cinra.net/news/20170509-yakushimaruetsuko
http://www.gizmodo.jp/2017/05/yakusimaru-im-humanity.html