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システムデザイン学部 情報科学科
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あなたが欲しいものは、すべてコンピュータが教えてくれる!?
ネットショッピングのおすすめ機能
最近、インターネットと物流の発達にともない、簡単にインターネットで買い物をすることができるようになりました。しかも街のお店で買うよりも安く購入できることも多く、ネットショッピングの利用者も参入する業者も増えてきています。たくさんの商品の中から自分に合った欲しい商品を選ぶのは楽しみである一方、大変な作業でもあります。
業界大手のAmazonや楽天市場では、目につきやすい場所にあなたが興味を持ちそうな商品が表示されることがあります。こうした表示には「レコメンデーション(おすすめ)」という技術が使われています。
過去の購入情報などから欲しいものを予測表示
レコメンデーションで表示される商品の仕組みは、サイトの運営会社によって異なります。ただし、多くの場合は、あなたが今までに購入したり、検索した商品と似たものであったり、あなたと同じものを買った人が購入したものなどが表示される仕組みになっています。「人間には、それぞれ一定の好みがあり、それにそったものを買う」という仮定に基づいているのです。例えば映画であれば、前回購入した作品の続編や、同じ監督や出演者の作品が表示されるはずです。
人の価値観を把握して、購買以外の分野でも
欲しい商品の精度がさらに上がるように研究が行われており、その一つが「価値観」によるレコメンデーションです。同じ映画好きな人であっても、こだわるポイントやレベルが違います。映像の迫力さえあれば、ストーリーはあまり重視しないという人もいれば、逆にストーリー重視の人もいます。その人の価値観がわかれば、それを基準にして今まで気に留めていなかった作品が紹介されるかもしれません。
また、価値観を基準にしたレコメンデーションは、ほかの分野でも活用できそうです。自分がこだわっている部分は妥協できないけれど、ほかの部分なら許容できるという人は多いので、うまく使えば世界の諸問題が解決できる可能性もあるのです。
情報が多すぎる現代をナビゲートする「サーチエンジン」の未来とは?
インターネット上の膨大な情報を活用するには?
世界中にインターネットが普及し、サイト数も増加しています。TwitterやFacebookなどのSNSの利用も増え、インターネット上には膨大な情報が集まり、「ビッグデータ」とも呼ばれています。こうした情報をいかに活用するかはIT分野の重要なテーマのひとつです。情報の活用には、人間の情報処理能力が不可欠です。人間の能力は数十年前とそれほど変わっていないので、大規模化する情報を活用するためには、情報源と人間を仲介する「インタフェース」が重要になってきます。
サーチ(検索)エンジンは便利だが……
私たちが情報にアクセスするのに使うインタフェースのひとつが、GoogleやYahoo、百度などの「サーチエンジン」です。調べたいキーワードを入れると、その言葉が入ったページを表示するという極めてシンプルな仕組みながら、インターネットが普及した頃から多くの人に使われています。
こうしたサーチエンジンは便利ですが、複雑なことを調べるのには、それなりのセンスやテクニックが求められます。的確なキーワードを入れることはもちろん、キーワードを変えながら段階的に検索を重ねて、何時間もかかってしまうこともあります。
次世代サーチエンジンはどう進化する?
今後、複雑な検索が便利にできる次世代サーチエンジンの登場が期待されています。例えば、あるものと同時期に流行したアイテムの検索など「動向に関する問い」に答えられるサーチエンジンがあれば、2011年の東日本大震災の時に「原発」「放射能」などとともに「自転車」が注目を集めたことなどがわかります。これは交通機関が止まり、自転車の便利さが見直されたことが理由です。
こうした検索結果は、友だち同士の会話のネタを、大きなビジネスに生かせる可能性を秘めています。ほかにも人工知能などを活用した、さまざまなサーチエンジンが研究開発されており、今後の動向が期待されているのです。
高校生・受験生の皆さんへのメッセージ
あなたは将来やりたいことが決まっていますか?まだ見つけられていない人も、あせる必要はありません。いろいろなことに興味を持ち、チャンスがあれば実際に挑戦してみるうちに、いざやりたいことが見つかった時にすぐ始められるだけの力が身についていると思います。
大学の学部選択など、どうしても何か一つだけに決めなければいけないという時は、「これはやりたくない」というものを外し、残ったものの中から選ぶというのも一つの方法です。ぜひ試してみてください。
夢ナビ編集部監修