キービジュアル

理学研究科・生命科学専攻の教員が、日本遺伝学会第97回神戸大会Best Papers賞を受賞しました

理学研究科・生命科学専攻の加藤雄大客員研究員、野澤昌文准教授、髙鳥直士准教授が日本遺伝学会第97回神戸大会Best Papers賞を共同受賞しました

Best Papes賞は、2001年開催の第73回日本遺伝学会大会(東京)から21世紀最初の大会を記念して始まり、大会における優れた講演に贈られています。優れた研究を褒賞することで意欲あふれる研究を奨励し、遺伝学会の明日を築く人々を鼓舞し、遺伝学の発展に資することを願って設けられた賞です。受賞者の発表内容はGenes & Genetic Systems (GGS)の付録誌「遺伝学のパラダイムシフトを目指して」に掲載されます。

■受賞内容

 演題 「ホンウスグロショウジョウバエDrosophila obscura における性比異常現象の解明」

■受賞者のコメント

◇加藤客員研究員

この度は日本遺伝学会Best Papers賞を受賞することができ、大変光栄に思います。本研究はホンウスグロショウジョウバエDrosophila obscura という種において発見した、減数分裂駆動による性比異常現象の候補原因遺伝子とその抑制因子、そして性比異常を引き起こす分子的機序の候補を提示したというものです。ホンウスグロショウジョウバエは性比異常を起こす減数分裂駆動が初めて報告された種でもあり、この研究を通じて、古くから知られる現象に新たな視点から迫ることができたこと、そしてその成果が評価いただけたことを誠に嬉しく思います。今後もこの受賞を励みに精進してまいります。

◇野澤昌文准教授

性比異常は種存続の危機にも陥りかねない興味深い現象です。今回、減数分裂駆動による性比異常が約100年前に初めて報告されたこのショウジョウバエにおいて、その候補となる分子機構を提示できたことをとても嬉しく思っており、さらに、歴史ある日本遺伝学会にてこの成果を認めていただけたことはこの上ない喜びです。現在、私の研究室ではこの仮説が正しいか明らかにすべく検証実験を行っており、加藤さん、研究室の学生、髙鳥先生たちと一緒に、さらに本種の性比異常の実体に迫れればと考えています。

◇髙鳥直士准教授

野澤先生と加藤先生からお声がけいただき、精巣内の精子の観察を担当しました。今回の受賞を大変光栄に存じ、関係者の皆様に深く御礼申し上げます。性比異常は大変面白い現象で、雌雄の精子がどのような過程を経て減少するのかなど多くの謎が残されています。今後も研究を継続し、性比異常の原因解明に貢献できるよう努めてまいります。

 

image-1
加藤雄大客員研究員                 髙鳥直士准教授          野澤昌文准教授
■関連リンク

公益財団法人 遺伝学普及会 日本遺伝学会