東京都公立大学法人では、危機に直面している地球生態系が持続可能な社会の実現に不可欠なものであることを改めて認識し、その保全、研究、教育活動を行うことを誓約するネイチャーポジティブ宣言を、2024年7月に日本の国公立大学としては初めて発出しました。この宣言の下、ネイチャーポジティブやカーボンニュートラルなどに寄与する取組を一層推進していきます。
都立大では、これまでもネイチャーポジティブに資する教育研究を行っており、その一つとして、教養科目に「自然と社会と文化」という科目があります。すべての学部の学生が履修することが可能で、伊豆大島、八丈島、小笠原などの島々を学外キャンパスとして宿泊・集中形式で授業が行われ、各島の社会・文化、歴史を見聞するとともに、特徴的な自然と生き物の観察を通して地球と生命の歴史への理解を深めています。この度、小笠原コースが9月14日から19日の日程で実施され、7名の学生が参加しました。
このプログラムにあわせ、本学の教員が島民など一般の方々に向けて講演する公開講座が開講されました。
今年度は、経済経営学部の野口昌良教授が「ESG情報開示と企業価値」というタイトルのもと、企業情報開示とESG投資のトレンドに加えて、ネイチャーポジティブをトピックに入れて講演を行いました。
講演会では、自治体経営にいかに応用できるかといった質問が出るなど、学生と島民の活発な交流が行われました。
■関連リンク
東京都立大学小笠原研究委員会
東京都公立大学法人サステナビリティに関する取組