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人文社会学部人間社会学科の河合洋尚准教授が「2023年度 大同生命地域研究奨励賞」を受賞しました!

 2023年7月25日、人文社会学部人間社会学科社会人類学教室の河合洋尚准教授が、公益財団法人大同生命国際文化基金の「2023年度 大同生命地域研究奨励賞」を受賞しました!

 「大同生命地域研究賞」は、国際化を考える上で、基礎的条件の一つでもある世界各地域に関する学術的研究を奨励するための賞であり、学界の支援の下に運営されています。中でも今回河合准教授が受賞した「地域研究奨励賞」は、地域研究の分野で新しい展開を試みるとともに、今後さらに活躍が期待される研究者3名に対して贈呈されるものです(大同生命国際文化基金HPより抜粋)。

 

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2023年度 大同生命地域研究賞受賞者
(河合洋尚准教授は一番左)

 

■受賞内容

・中国・客家の国際的ネットワークと「原郷」空間創出を事例とした、グローバル化時代の新しい地域研究の創成

 客家研究を単なる中国研究、華僑研究の枠組から拡張し、東アジアのみならず、東南アジア、オセアニア、ラテンアメリカ地域の客家コミュニティを対象にし、そこに客家空間を創造することでグローバル化に伴う世界の急激な構造変化に対応していく複雑な仕組みを明らかにしました。このようなグローバルな視野を地域研究に具体的に取り入れ見事に実践する手法は、21世紀の地域研究の新たな、そして豊かな可能性を体現していると評価されました(大同生命国際文化基金HPより抜粋)。

 

■受賞にあたってのコメント

 この度は、私が長年着手してきた客家という集団をめぐる研究に対して評価を賜りました。大変栄誉ある賞をいただき、光栄に思っております。客家は、中国南部だけでなく、東南アジア、オセアニア、アメリカ大陸など世界各地で居住しており、私はその地域を超えたグローバルな影響関係を明らかにしてまいりました。この度の受賞を励みとし、今後もより一層精進していきたいと思っております。

 

■授賞式の様子
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■受賞者の主要関連書籍

① 『<客家空間>の生産――梅県における「原郷」創出の民族誌』風響社(2020年)。
② 『客家族群与全球現象――華僑華人在「南側地域」的離散与現状(客家とグローバル現象――「南側地域」における華僑華人の移住と現在)』国立民族学博物館調査報告150(共編著、2020年)。
③ 『客家――歴史・文化・イメージ』現代書館(共著、2019年)/周俊宇(訳)『客家――歴史・文化・印象』(台北:南天書局、2021年)。

 

■関連リンク

公益財団法人大同生命国際文化基金HP
・大同生命地域研究賞について
・河合准教授の今回の受賞内容について