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都市環境学部 山登正文准教授らの研究内容が化学工学会第54回秋季大会の注目講演に選定されました!

都市環境学部環境応用化学科 山登正文准教授と同所属 川上 浩良教授の研究内容が化学工学会第54回秋季大会プレスリリースで、1050件を超える講演の中から19件のみ選ばれる、注目講演に選定されました!

講演題目

「気体分離膜型 DAC を指向した表面修飾ナノ粒子/PIM-1 複合膜の開発 」

(発表者:都市環境学部環境応用化学科 山登正文准教授、同所属 川上 浩良教授)

脱炭素社会実現のためには、最も困難な課題である大気中からCO2を直接回収するDAC(Direct Air Capture)を低コストで実現する必要があります。膜分離法はエネルギー効率に優れた分離回収技術ですが、大気中に存在する0.04%と極めて低濃度なCO2の回収は原理上困難であると考えられていました。本研究では表面修飾ナノ粒子を高濃度で高分子に複合させることで、極めて高い気体透過性を実現させるとともに、複合化に伴い生じる膜の脆化の抑制に初めて成功しました。その結果、薄膜化による気体透過流量の劇的な増加が見込まれ、大気中からのCO2分離・回収が見込めるようになりました。

 

受賞者のコメント

注目講演としてプレスリリースに選定されたことを大変光栄に思います。講演内容は2022年度東京都立大学創発未来社会研究プロジェクトの成果です。
今後も精力的に成果を公表し、社会への還元に努めたいと思います。(山登 正文准教授)

 

化学工学会について

化学工学の学術的水準の進展を支え、人材を育成し、それらの成果を社会に有機的に還元するための中心的学会として活動することが、本会の一番重要な務めとなっています。そのため、本会では日頃から産・学・官の垣根を取り払い、お互いに切磋琢磨し協力できるたくさんの場を提供しています。また総合工学として、多くの関連学協会との連携を進めています。このような活動を通じて、化学工学をはじめとする広い範囲の産業分野の研究や技術の開発の推進に積極的に取り組み、環境と調和した高度産業社会の構築のために重要な役割を果たしています。

■第54回秋季大会プレスリリースとは

2023年9月11日(月)~13日(水)(一部セッションは10日実施)に開催予定の第54回秋季大会では、51のセッションにて1050件を超える講演が予定されています。実行委員会ではその中から5つの注目セッションと19件の注目講演を選定し、本リリースにて公表します。

公益財団法人化学工学会ウェブサイトより抜粋)

 

■関連リンク

公益財団法人化学工学会ウェブサイト