都市環境科学研究科都市政策科学域 博士課程 惠比壽美和さんと都市環境学部都市政策科学科 朝日ちさと教授が、日本土地環境学会 奨励賞を受賞しました。
<論文タイトル>
「比較方式と収益方式に基づく住宅地の地価の差異に関する分析-東京都の地価公示の鑑定評価書を利用して-」
<著者名>
都市環境科学研究科都市政策科学域 博士課程 惠比壽美和さん、都市環境学部都市政策科学科 朝日ちさと教授
<論文概要>
不動産の価格や賃料を鑑定評価する方法には、原価方式、比較方式、収益方式の三つの方式がある。それぞれの手法による積算価格、比準価格、収益価格は、理論的には一致すべきものと考えられが、現実の鑑定評価において各手法による価格が乖離することは少なくない。そこで、本稿では経済学理論のヘドニック・アプローチにおけるオファー価格とビッド価格の概念に基づき、不動産の各属性が価格にどのように影響を与えているのかについて、更地の比準価格と収益価格の比較分析を行った。2019 年から公表が始まった地価公示の鑑定評価書を用いて、住宅地における標準地の地域要因と個別的要因が比準価格と収益価格それぞれに与える影響及び乖離の程度に与える影響を明らかにした。
日本土地環境学会 奨励賞について
土地環境にかかわる鑑定・補償・環境などの分野において顕著な業績をあげた研究者、ならびに独創的な研究を発表し、将来の活躍が期待できる研究者を表彰するものです。(日本土地環境学会ホームページより抜粋)
受賞者のコメント
惠比壽美和さん:
この度、指導教授の朝日ちさと先生との共著論文「比較方式と収益方式に基づく住宅地の地価の差異に関する分析-東京都の地価公示の鑑定評価書を利用して-」に対し、奨励賞をいただきました。誠に光栄に存じます。
これを励みに今後も精進してまいります。
(左)朝日ちさと教授、(右)惠比壽美和さん