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人文社会学部の河合洋尚准教授が2022年国史館台湾文献館奨励出版文献書刊 優秀賞を受賞しました!

書籍と盾

 人文社会学部人間社会学科社会人類学教室 河合洋尚(かわい ひろなお)准教授が台湾で刊行した中国語の編著『百年往返―走訪客家地區的日本學者』が、2022年国史館台湾文献館奨励出版文献書刊 優秀賞を受賞しました。
 国史館(アカデミア・ヒストリカ)の台湾文献館は、台湾関連の書物を収集・保管する国立の最高アーカイブ機関です。本賞は、最も優れた関連の学術書に贈られる、大変栄誉ある賞です。2022年に台湾で数多く刊行された学術書のなかから、本書が選出されました。

 
■受賞者のコメント
賞状

 この度は、台湾で刊行した中国語の編著『百年往返』にたいし誠に栄誉ある賞をいただきました。本書は、客家<ハッカ>と呼ばれる集団の研究に貢献した、14名の日本の研究者(日本語で主に執筆した2名の台湾出身者を含む)を再評価したものです。これまで中華圏では日本の台湾原住民研究はよく知られてきましたが、客家研究の軌跡には十分な認知がなされてきませんでした。本書は、日本の研究者が積み重ねてきた業績を「再発見」するとともに、それらの現代的意義を論じたことに、新しさがあります。
 現在は学問の多言語化の時代であり、英語以外の言語でも研究成果の発信をすることが重要であると、私は考えています。この受賞を機に、日本の先達の優れた研究が中華圏でも認知され評価されていくことを切に願っています。

 

 
■関連リンク

・国史館台湾文献館
海域アジア・オセアニア研究 東京都立大学拠点 HP(代表:河合洋尚准教授)