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都市環境学部の饗庭 伸教授が第12回不動産協会賞・2022年日本建築学会著作賞・2021年度日本都市計画学会論文賞を受賞しました!

 都市環境学部都市政策科学科の饗庭 伸教授が、著書『平成都市計画史:転換期の30年間が残したもの・受け継ぐもの』にて3件の賞を受賞しました。

・第12回不動産協会賞
・2022年日本建築学会著作賞
・2021年度日本都市計画学会論文賞

■受賞者のコメント
饗庭 伸教授 
饗庭 伸教授

 大変に栄誉のある3つの賞をいただき、光栄なことでした。人口は減り始めましたが、新型コロナウイルスをはじめとして、都市の問題が減ることはありません。戦後から75年かけてつくりあげてきた、巨大で複雑な現代都市を使いこなして、私たちはその問題を解き続けないといけません。この本が、そのときの道標の一つとなれば幸いなことだと考えております。

■著書概要
著書「平成都市計画史:転換期の30年間が残したもの・受け継ぐもの」
著書「平成都市計画史:転換期の30年間が残したもの・受け継ぐもの」

 内容:「拡大」と「縮小」のはざまに、今をつくる鍵がある
「法」と「制度」のせめぎあいのなかで、「少しでも良い都市」を目指し展開してきた日本の都市計画。スプロールからシュリンクに向かっていった平成期、想定外の災害に何度も直面しつつ、私たちはどのように都市をつくってきたのか?規制緩和、コミュニティ、地方分権、復興などのキーワードを手掛かりに、“もっとも近い過去"の軌跡をたどり、現在と未来の行方を探る。
出版社:花伝社
発行年月:2021年2月10日

■受賞一覧

・第12回不動産協会賞:2022年3月11日発表

『不動産協会賞』は、不動産協会の社会貢献活動の一環として、日本経済や国民生活に関する著作物の中から、世の中の多くの方々に読んでいただくことにより、当協会が直面する幅広い課題についてご理解をいただくのに資する著作物を表彰するものです。(一般社団法人不動産協会HPより抜粋)

➡ 一般社団法人不動産協会不動産協会賞

・2022年日本建築学会著作賞:2022年4月19日発表

会員が執筆した建築にかかわる著書であって、学術・技術・芸術などの進歩発展あるいは建築文化の社会への普及啓発に寄与した優れた業績に与えられます。(一般社団法人日本建築学会HPより抜粋)

➡ 一般社団法人日本建築学会2022年各賞受賞者

・2021年度日本都市計画学会論文賞:2022年4月20日発表

都市計画の進歩、発展に顕著な貢献を認められる研究論文を近年(概ね過去3年以内)発表した会員(個人)を対象としています。(公益社団法人日本都市計画学会HPより抜粋)

【受賞理由】
本年度より論文賞の対象として「新たな学問的知見を有する著作」が加えられた。本著作は、2021年2月に出版された書籍である。転換期にある「平成期の都市計画」全般について、平成の30年間で7つの都市に住み、約20の都市で仕事をしてきた自身の豊富な経験と研究成果に加え、多数の都市計画研究者による既往研究・著作からの知見を組み合わせて解読・整理した成果を、全360pにまとめた大作である。「平成期」に起きた「史実」と「史観」を巧みに織り交ぜながら、地方分権、コミュニティ、規制緩和、景観などの項目ごとにまとめられている。「都市にかけられた呪い」の解説とその解き方がキーワードとなり、都市計画の「法」と「制度」のせめぎ合い、「規制」と「設計」のせめぎ合いから都市計画の歴史を多面的かつ詳細に解説している。専門家にとどまらず、現段階で50年前の「新」都市計画法をよりどころとしない世代がこれからの都市計画を考える際には必読の書といえる内容である。以上のことから、本業績は、日本都市計画学会論文賞に相応しいと判断した。(公益社団法人日本都市計画学会HPより抜粋)

➡ 公益社団法人日本都市計画学会受賞作品一覧


■関連リンク

一般社団法人不動産協会

一般社団法人日本建築学会

公益社団法人日本都市計画学会