AONUMA Yusuke
助教

青沼 優介 アオヌマ ユウスケ あおぬま ゆうすけ

プロフィール

所属

東京都立大学システムデザイン学部 インダストリアルアート学科
システムデザイン研究科 インダストリアルアート学域

最終学歴・学位

東京芸術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻 修了(芸術修士)

専門・研究分野

デザイン学、芸術実践論、美学

研究

研究テーマ

詩的好奇心の探求を通じたデザイン手法に関する研究
本研究は、現代の問題解決を目的とした人工物のデザインに対し、設計された人工物や空間の物質的な様相や、そこに関わる人々の主観的・身体的経験など、言語的な記述に還元しえない要素が多く存在を詩的好奇心(ポエティック・キュリオシティ)と定義し、その思考を新たな要素として反映することにより、人間と人工物、双方のウェルビーイングにつながる関係値を示すための研究である。近年のテクノロジーの急速な発展により、問題解決を目的とした人工物のデザインは飽和状態に至りつつある。特に現代においては、電子デバイスによってユーザーの注意を引き、消費を促すことに最適化された人工物やサービスが、アテンション・エコノミーやデジタルディストラクションなど、ユーザーのウェルビーイングを損なう問題を生み出してしまう状況が問題視されている。
機能性や経済性に最適化されたデザインに対する問題意識はこれまでもデザイナーや研究者によって度々問題提起されてきた。スペキュラティブデザインやクリティカルデザインは、その代表例である。飽和状態に達する現代のデザインにおいて、更なる可能性は課題解決能力というよりはむしろ、デザインの詩的可能性にあるとダンは指摘する(Dunne, 2006)。こうした詩的なデザインの可能性は例えば、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』のような歴史的な文献の中に、その理論的な基盤となりうる知見を見出すことができる。しかし一方で、デザインの探究においては、設計された人工物や空間の物質的な様相や、そこに関わる人々の主観的・身体的経験など、言語的な記述に還元しえない要素が多く存在するのも事実である。このような領域を十分に探求するには、理論的な調査にとどまらず、研究者自身によるデザイン的実践を通じた研究が効果的であると考えられる。

詳細情報

作品(アート)

Poetic structure
単著 2016年3月 サイズ:4000mm×4000mm×3000mm
素材:ミクストメディア 技法:インスタレーション
概要:東京藝術大学大学院修了制作展に出展した3つのオブジェクトによるインスタレーション。詩的表現をもって伝えたくなるような景色や記憶の一部、そして思考を、精度を持って相手に伝える手段として、体験を共有することを目指した。記憶の中にある景色の記憶を詩に起こし、その言葉を分解する。機能、かたち、あるいはマテリアルとして再構成し、オブジェクトを立ち上げた。詩はそのオブジェクトたちの構造(ストラクチャー)として用いられる。

息を建てる
単著 2018年4月 サイズ:可変
素材:アクリル板、蒲公英の綿毛(種子) 技法:インスタレーション
概要:蒲公英の種を使って、私たちの吐く息でささやかに揺れる建築を100 棟建てた。息の形としての建築、構造。吹き飛ばそうとする力、揺れる綿毛、耐える根。息という微細な力がこの建築には大きく作用する。その双方にある関係性によって息を立体的に捉えること。建築物という( 建っている) 存在を再定義することができると考えている。レーザーカッターを使用した緻密な加工を施したアクリル板をスラブに使用している。

息のそよぐ庭
単著 2018年4月 サイズ:200mm×10mm×200mm
素材:アクリル板、蒲公英の綿毛(種子)、水
技法:インスタレーション
概要:「息を建てる」を発展させた作品として、庭としての表現を加えたランドスケープとしての作品。息を吹きかけると蒲公英はもちろんのこと、稲穂や草葉が風でそよぐ様に水面が揺れ動く。アクリルの盤面には、水のとどまる部分以外に撥水加工を施し、少し膨れた水たまりができるようにしている。撥水の力を使って、水の形も自由に操ることで庭と建築のリズムや疎密を表現している。

息を読む
単著 2018年7月 サイズ:800mm×50mm×500mm
素材:アクリル板、蒲公英の綿毛(種子)
技法:インスタレーション
概要:蒲公英(たんぽぽ)の綿毛で文字を起こした。言葉を読むとき、人は息を吐く。それは目には見えない。しかし、この作品で描かれた言葉たちは、読む際に息を吐き出すことで綿毛が震える。息のかたちが見えるのだ。普段目にすることのない文字の挙動で、まるで息を読んでいるような心地になることを目指した。

息を建てる/都市を植える
単著 2018年9月 サイズ:2000mm×2000mm×900mm
素材:アクリル板、蒲公英の綿毛(種子)、水
技法:インスタレーション
概要:「息を建てる」を発展させ、綿毛そのものを構造として使用した1階〜15階建ての建築群。それが立ち並ぶと都市の景観となり、朽ちて崩れ落ちる、建築物に対する時間も併せて表現している。10000本以上の綿毛を使って、今まで建築表現にとどまっていたものを都市として昇華させた。綿毛を構造体として建築を成り立たせたことで、作品の背景にある思想もまたさらに強固なものになった。

Experiment and Awareness
単著 2019年2月 サイズ:3000mm×3000mm×500mm
素材:ミクストメディア
技法:インスタレーション
概要:ハワイ大学でのアートインレジデンスプログラムで発表したインスタレーション。ハワイに自生する植物を採集。それらにまつわるストーリーをテーマに小作品をライブ制作した。

意図をほぐす
単著 2019年4月 サイズ:可変
素材:ミクストメディア 技法:デザインリサーチ
概要:「うつしがき」によって人の手からデザインという意図を解いていき、生物的な進化を遂げた「かたち」に起こしていく。その途中経過を映像と2.5D彫刻に起こし、展示。

月の拾いかた
単著 2019年9月 サイズ:可変
素材:アクリルキューブ、球、蒲公英の綿毛(種子)
技法:スカルプチャー
概要:アクリル球を月に、キューブに植えた蒲公英を地表に見立てた、彫刻作品。
–地上から月を眺めていると、ガラスでできた小さい発光体なのではないかと思えたのだ。 もしそれが堕ちてきたら、どうやって大事に拾いあげようか。 美しく月を拾うための場所、あるいは装置を設えた。綿毛は月にとって、ふくよかな諸手となるだろう。

Branket Portrate
単著 2020年3月 サイズ:可変
素材:アクリルキューブ、球、蒲公英の綿毛(種子)
技法:インスタレーション
概要:現代のポートレイトらしいフィルター。綿毛で見えるようで見えない曖昧な境界線のフィルターをつくり、写真を撮られる側は顔が写らないので気持ちよく撮られることができ、撮る側もよく見たら綿毛ということに気づいてもらえて楽しい写真が撮れる。ポートレイトにブランケットをかけるような、やさしい気持ちで写真が撮れる場所を制作した。

作品としての、非接触記憶媒体
単著 2020年7月 サイズ:可変
素材:ミクストメディア
技法:インスタレーション
概要:綿毛はウィルスとサンクチュアリ、双方のメタファー。ものの持つ記憶を守る繭のような存在感で、美しく日用品を包み込む。さらにこの非日常のような日常や、そのモノたちとの記憶をかたちとして残すために配信などで募った「だれかの日用品」も作品化した。持ち主それぞれの託した「もの」に対する想い。それを作品にしてしまうことでより強く想起される、この渦中の非日常性。製作した約15作品は会期終了後に持ち主の元へ作品として帰っていった。

Melting focus
単著 2021年9月 サイズ:1100mm×3500mm×100mm
素材:ミクストメディア
技法:インスタレーション
概要:デジタルファブリケーションから生まれた造形に潜ませた自然の振る舞いと、綿毛の繊細な姿が融合し、「焦点が溶け出す」ような景色を作り出す。立体作品。

Melting focus 00
単著 2021年9月 サイズ:600mm×600mm×200mm
素材:ミクストメディア
技法:インスタレーション
概要:デジタルファブリケーションから生まれた造形に潜ませた自然の振る舞いと、綿毛の繊細な姿が融合し、「焦点が溶け出す」ような景色を作り出す。壁掛けの半立体作品。
[ - ](息をひそめて)
単著 2021年9月 サイズ:可変
素材:蒲公英の綿毛(種子)
技法:インスタレーション
概要:蒲公英の綿毛を接着により紡いだ糸を空間に吊るす。空間の微細な風の動きが、緩やかに反映され、空間に動きをもたらす。

やさしい都市計画
単著 2022年3月 サイズ:1050mm×1400mm×20mm
素材:帆布
技法:デジタルプリント
概要:エンジニアにDaniel Chen氏を迎え、デジタルアートの領域に綿毛の建築を移築した。「息を建てる」を実際の建築スケールへプログラミングで変換し、3D化。都市におけるヴォイドスペースに景観の一部として計画した作品。デジタルプリントにて実施イメージを作成。

息を建てる 虫瞰
単著 2024年2月 サイズ:可変

息を建てる 鳥瞰
単著 2024年2月 サイズ:可変

街のぬいしろ
単著 2024年11月 サイズ:1800mm×1400mm×1100mm

作品(デザイン)

ROBERT FRANK:BOOKS AND FILMS,1947-2016 
空間設計 単著 2016年7月
主催:東京芸術大学デザイン科
会場:東京藝術大学大学美術館陳列館
新聞の紙面に刷られた写真たち。
決して美術品のように丁重に扱われることのないような彼らを、どのように人と対峙させるか。写真展としての設えと、ラフさを共存させるためのデザインを心がけた。 手作りの什器は、写真がしっかりと見えるようなサイズ設計とディテールを重視しつつも、新聞紙というメディアのもつ簡易性をもたせることを可能とした。併せて、ロバート・フランクとシュタイデルとのコラボレーションの意味と歴史を、写真のもつ作品性と新聞というメディアの特性の対比を空間の中に散りばめて表現した。

ENTER展(本のない図書館WEEK)
空間設計" 単著 2017年9月
主催:東京芸術大学デザイン科
会場:東京藝術大学図書館
新館の建設に伴い、旧図書館は本のない状態となった。本棚の並ぶ規則性のある空間を生かし、ラフな建材を用いて、蛍光灯のポールを20灯近く設置した。ミニマルな空間設計を行い、既存建築との調和を図っている。"

Boron T
単著 2018年8月
クライアント:三菱ケミカル株式会社
会場:幕張メッセ
制作協力:墨田加工株式会社
三菱ケミカルのフィルム素材を生かし、ボロノイ構造を用いた泡のようなモニュメントをデザインした。

理想の制作環境をつくろう
単著 2019年7月
クライアント:株式会社ワコム
制作協力:福井信明、株式会社ミマキエンジニアリング
株式会社ワコムの主力商品でもある液晶タブレットを生かした作業環境、主にデスクのプロトタイプをデザインした。3Dモデリングからフルカラー3Dプリンターでの出力を経て、ワンダーフェスティバル2019のワコムブースにて展示された。"

スキャン・エックス株式会社 ロゴデザイン
共著 2020年5月 共著者:三好賢聖
日本とオーストラリアに拠点を持ち、オンライン3D点群処理ソフトを扱うスキャン・エックス社は、2020年9月にクラウドサービス「スキャン・エックスクラウド」を正式にリリースした。本リリースに併せて行われた企業リブランディングにおいて、Studio POETIC CURIOSITY は新社名考案のサポートおよび新企業ロゴのデザインを提供した。

SKEW
共著 2020年8月
共著者:三好賢聖
籐のフレームと和紙を組み合わせ、特注のランプシェードをデザインした。2つのライトが伸びる方向は、数学でいう「ねじれの位置関係」(平行でなく交わらない2つの直線の位置関係)にあり、空間を幅広く照らす。金属メッシュを用いた素材実験の中で生まれた幾何学構造から着想を得た。

3rd business ロゴデザイン
共著 2020年12月
共著者:三好賢聖
3rd Businessは、サステナブル(持続可能)、エシカル(倫理的)、ローカル(地方)など独自の基準に基づいた形で地方創生を推進するための、ビジネス認証システム。 3rd Businessのアイコンとしての役目を担い、次世代に向けたサステナブルなビジネスモデルのコンサルティングをイメージし、ロゴマークとロゴタイプをデザインした。 地方創生に欠かせない人の移動である、Uターン、Jターンのアルファベットを組み合わせ、躍動感のあるマークをデザインした。

オブクリエーション
共著 2021年3月 
共著者:三好賢聖
小布施町とのプロジェクト「オブクリエーション」では、栗皮の廃棄材を集成材として板とブロック状に加工、素材提案として観光庁のイベント「DINE-ART OBUSE 2021 芸術プログラム」にて展示された。テーマにしているものの、デザイナーが現地に設計図を持ち込んで話をするのではなく、新素材の卵を先立って町民の方々に提案し、そこからまず町の中での活用を探る試みを進めている。栗という資源を地域で余すところなく活用しきれる仕組みを、この素材を通して構築することが目標である。

オンブル
共著 2021年6月
共著者:三好賢聖
トイレの限られた空間の中で利用できる、折りたたみ式おむつ交換台のデザインの依頼を受けて制作した。 赤ちゃん連れのお客たちも安心してカフェでゆっくりできるように、と願う東京都台東区根津のカフェ・レストランから依頼に応えた。折りたたみ機構を検討するなかで、展開したフレームが便器を覆い隠すことによって「トイレがトイレでなくなる」ようなおむつ台の構造を考案した。シナ合板をCNC加工し塗装したフレームと、ビニールレザー製のハンドメイドの座面を組み合わせて制作した。

風に言葉を乗せるためのプロトタイプ
共著 2021年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:1500mm×1400mm×600mm
素材:ミクストメディア
2021年12月に開催されたStudio POETIC CURIOSITYによる「ポエティックプロトタイピング展」における作品。ラッパ状の筐体に言葉を吹き込むと、シャボン玉に変換して飛んでいく。コロナ禍における言葉による発散と、ひとりごとを風に乗せて昇華するための行為のデザイン。"

加工痕に水平線を見るプロトタイプ
共著 2021年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:900mm×1800mm×900mm
素材:シナ合板
2021年12月に開催されたStudio POETIC CURIOSITYによる「ポエティックプロトタイピング展」における作品。CNC加工における「タブ」という造形的規定を意匠、あるいは景色に昇華するための実験作品。日の入をモチーフにしている。

手触りを再生するためのプロトタイプ
共著 2021年12月〜 共著者:三好賢聖
サイズ:900mm×1800mm×900mm
素材:ミクストメディア
2021年12月に開催されたStudio POETIC CURIOSITYによる「ポエティックプロトタイピング展」における作品。レコード状に加工した布を、レコードプレイヤーにかけることで、繊維の凹凸、方向などを読み込んで布の声を再生する。布のそのものの触り心地と共存する「耳触り」を顕在化し、音というひとつの愛着を呼び起こす。

対価を耐荷に換えるプロトタイプ
共著 2021年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:720mm×600mm×600mm(テーブル)
    450mm×400mm×400mm(スツール)
素材:シナ合板、小銭、レジン
2021年12月に開催されたStudio POETIC CURIOSITYによる「ポエティックプロトタイピング展」における作品。キャッシュレス決済が進むにつれて、機能を失っていく小銭に、構造という副業を与えるファニチャーシリーズ。各関節に日本円で30円を挟み込んで自立するため、組み立てに120円かかる。海外の硬貨で転用することで各国での構造の価値の変化。または硬貨自体の価値を再認識するための対話など、提案を通じてのコミュニケーションを誘発する作品。

どこかの自分と乗り合わせるためのプロトタイプ
共著 2021年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:300mm×200mm×100mm
素材:アクリル、紙
2021年12月に開催されたStudio POETIC CURIOSITYによる「ポエティックプロトタイピング展」における作品。デジタルにおけるカレンダーの時間の直進性を再考し、複合的な経験を「偶然」乗り合わせることを目的にしたカレンダーの提案。

WIND WHISPERER
共著 2021年12月〜 共著者:三好賢聖
サイズ:450mm×550mm×380mm
素材:ミクストメディア
前述「風に言葉を乗せるためのプロトタイプ」をプロダクトデザインとして昇華した作品。3Dプリンターやcncを多用し、デジタル上でパーツの設計から出力までを行う。

FABRIC RECORDS
共著 2021年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:可変
素材:ファブリック、レコード、レコードプレイヤー
前述「手触りを再生するためのプロトタイプ」をデザインプロジェクトとして昇華した作品。サスティナブル性を高めるために、ベースにジャンクレコード板を使用。ワークショップでは実際に持ち寄った端切れからレコードを作成し、試聴後にタイトルをつけるところまでを行う。

影をそそぐ
共著 2021年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:650mm×650mm×300mm(テーブル)
    400mm×450mm×400mm(スツール)
素材:カラーMDF
サスティナブル素材であるカラーMDFと、CNC加工を活用した家具シリーズ。家具の表面に高さの違う無数の穴を開けることで、影(色)のグラデーションを生む。CNCの緻密な加工と、素材内部まで染色されているカラーMDFだからこそ可能な表現で家具をデザインした。

「Nanatural」什器開発
単著 2022年7月〜
クリーンビューティーブランド「Nanatural」におけるブランド初の実店舗販売に向けた店頭什器のデザイン、開発。従来型の段ボールなど、「消費されるPOP」ではなく、長く使い続けることを目的に、サスティナブル素材であるカラーMDFを使用した提案。制作までを請け負った。

東京ミッドタウン「こいのぼりGALLERY」こいのぼりデザイン
単著 2021年5月〜
東京ミッドタウンにて、毎年5月に開催される「こいのぼりGALLERY」にて、2021年よりパターンデザインで参加。

東京ミッドタウン「MIDTOWN RADIO」ブランディング並びにグラフィックデザイン
単著 2021年2月〜
東京ミッドタウン株式会社主催のライブ配信「MIDTOWN RADIO」のブランディング、並びにグラフィックデザインを行なった各回の配信で使用するバナーのフォーマットと、ロゴデザインを提案。制作している。

私の私の声を探すプロトタイプ
共著 2022年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:可変
素材:ミクストメディア
誰しも、私にしか聞こえていない私の声が存在している。マイクを頭部の各所にあて、それぞれで録音した声を頼りに、自分自身に聞こえている声を探すプロトタイピングを行った。

幕間を過ごすためのプロトタイプ
共著 2022年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:148mm×297mm
素材:黒上質紙、アクリルガッシュ
目を瞑ると、瞼の裏側に浮かび上がる景色。身体的には見ていない時間に感じている視覚を検証したドローイング作品。視覚的情報から離れた時に見る景色は、人にとっての幕間とも言える。そのような空間やプロダクトデザイン表現を目指すためのものである。

光をはかるためのプロトタイプ
共著 2022年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:可変
素材:アクリル板
我々は様々な空間で光を浴びているものの、その光量や眩しさを測る体験をするための気軽な道具がないため、もし仮に心地よい光を見た際に、自宅やパーソナルスペースでを再現することができない。本作品はその疑問を出発点に、太陽に翳した手指の輪郭が崩れることをヒントにした定規をプロトタイピングした。

還すことから始めるプロトタイプ
共著 2022年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:可変
素材:栗皮、でんぷんのり
「オブクリエーション」で制作した栗皮財を再検討した素材のプロトタイピング。土に還らないという前回の反省から、成形の主材をでんぷんに変更した。3Dプリントを活用した型も使用している。

時間のレシート
共著 2022年12月〜
共著者:三好賢聖
サイズ:可変
素材:サーマルプリンター、感熱紙
展示における作品と来場者の関係は、対価を支払うことがない場合も多い。その際、来場者は作品から感覚や知覚への情報を受け取り、作者は来場者の時間を受け取る相互関係が生まれるとも言える。その利益関係を作者から明示し、時間を受け取った証であるレシートを印刷し、感謝を伝えるためのプロトタイプである。

光をそそぐ
共著 2023年3月〜

展示

個展 「息を建てる」(DiEGO表参道/東京)
単著 2018年4月
初個展となった「息を建てる」は、東京都渋谷区のギャラリーで開催された。54棟の綿毛の建築作品を陳列し、約100名を動員した。

「TOKYO MIDTOWN AWARD 2018」(東京ミッドタウン/東京)
共著 2018年9月
共著者:東京ミッドタウンマネジメント株式会社
アートコンペティション「TOKYO MIDTOWN AWARD 2018」における受賞者展示。東京ミッドタウンB1F内に「息を建てる/都市を植える」と題した作品を設置。1ヶ月に渡り開催された。

個展「息の触り心地について」(Gallery O2/金沢)
単著 2018年9月
石川県金沢市で開催された本展覧会は、「息を建てる」シリーズを中心とした内容で、1ヶ月に渡り開催された。

個展「息の触り心地について@東京」(アッシュカフェ/東京) 単著 2018年10月
金沢市で開催された展覧会と同内容を、巡回展示として東京で開催した。

「EXPERIMENT AND AWARENESS」(ハワイ大学ホノルル校/ハワイ)
単著 2019年1月
ハワイ大学マノア校内、アートギャラリーにて開催されたアーティストインレジデンスの成果展示である。原種である植物を使用し、各種にまつわるストーリーを彫刻という形で具体化した。10日間開催された。

「ストリートミュージアム」(東京ミッドタウン/東京)
共著 2019年3月
共著者:東京ミッドタウンマネジメント株式会社
アートコンペティション「TOKYO MIDTOWN AWARD 2018」における受賞者展示。東京ミッドタウンB1F内に「意図をほどく」と題した作品を設置。1ヶ月に渡り開催された。

「六本木アートナイト2019」(東京ミッドタウン/東京)
共著 2019年6月 共著者:東京ミッドタウンマネジメント株式会社
アートコンペティション「TOKYO MIDTOWN AWARD 2018」における受賞者展示。東京ミッドタウンB1F内に「意図をほどく」と題した作品を設置。本展覧会期間内にはワークショップも開催した。

個展「連想という名の髪を束ねて」
(maruseB1gallery/ 東京)"
単著 2019年9月
東京都目黒区のギャラリーにて開催された本展は、2018年に制作された作品のアーカイブ展として開催された。約2週間開催され、50人の来場者を動員した。

個展「ノンブルにとってのサテライト だった何か」(DiEGO表参道/東京)
単著 2020年7月 
本ギャラリー2回目となる本展は、コロナウィルスの蔓延で約1年の延期を余儀なくされた。そのため作品内容を大きく変更し、外出自粛下の生活をテーマとした展覧会となった。1ヶ月の開催期間で約70人を動員した。

個展「Melting Focus」(Gallery O2/金沢)
単著 2021年9月
本ギャラリー2回目の展覧会は、3Dプリント技術を活用した新作を中心とした展示となった。Form3による造形印刷の脆弱性を活かした自然的造形を生み出す手法を開発。1ヶ月の会期で約80名を動員。
助成 公益財団法人 熊谷正寿文化財団
助成 一般財団法人 村主現代芸術文化財団
助成 横浜美術大学

個展「SUPER SOFT RANDING in TOKYO」(Hibika jingumae/東京)
単著 2021年11月
本展覧会は、2019年から2020年の期間に発表された作品のアーカイブ展として、約2週間開催された。約50名を動員。
助成 公益財団法人 熊谷正寿文化財団
助成 一般財団法人 村主現代芸術文化財団
助成 横浜美術大学

ポエティック・プロトタイピング」(HUNCH/東京)
共著 2021年12月
共著者:三好賢聖
青沼優介、三好賢聖が共同主催であるデザインスタジオ「スタジオ・ポエティック・キュリオシティ」が開催したプロトタイピングワークを中心とした展覧会。
2週間の会期で約50名を動員した。
助成 文化庁「ARTS for the future!」

「DESIGNART TOKYO 2022」(ITOCHU SDGs STUDIO/東京)
共著 2022年10月
共著者:三好賢聖
東京都で開催された「DESIGNART TOKYO 2022」イベント内、ITOCHU SDGs STUDIOでの作品展示。本会場ではファブリック・レコードと題したサスティナブルプロジェクトを展示した。

「DESIGNART TOKYO 2022」(ブルーボトルコーヒー渋谷/東京)
共著 2022年10月 共著者:三好賢聖
東京都で開催された「DESIGNART TOKYO 2023」イベント内、ブルーボトルコーヒー渋谷での作品展示。本会場ではウィンド・ウィスパラーと題した作品の展示、実演を行った。

「ポエティック・プロトタイピング 2022」(HUNCH/東京)
共著 2022年12月
共著者:三好賢聖
青沼優介、三好賢聖が共同主催であるデザインスタジオ「スタジオ・ポエティック・キュリオシティ」が開催したプロトタイピングワークを中心とした展覧会。
2週間の会期で約120名を動員した。

「ソノアイダ#TOKYO MIDTOWN AWARD」
単著 2024年2月

「MILANO SALONE SATELLITE」
共著 2024年2月
第2回ドリームベッド主催 ベッドデザインコンテスト 準グランプリ
第3回ドリームベッド主催 ベッドデザインコンテスト グランプリ
TOKYO MIDTOWN AWARD 2018 グランプリ
Art Award 流山おおたかの森 2024 立体アート部門 受賞
デザイン学会
  • ドローイングA
  • 基礎造形B
  • ドローイングC
  • 組織再編前旧課程の同時開講科目等が含まれており、掲載されている全ての科目を開講するわけではありません。