大型の競争的研究資金である科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業「CREST」において、平成25年度新規研究課題として、首都大学東京大学院理工学研究科から以下の2件が採択されました。
(1)礒辺 俊明特任教授:理工学研究科分子物質化学専攻
研究領域 :「ライフサイエンスの革新を目指した構造生命科学と先端的基盤技術」
研究課題名:「RNA代謝異常症のリボヌクレオプロテオミクス解析と構造生命科学への展開」
(2)伊藤 隆教授:理工学研究科分子物質化学専攻
研究領域 :「ライフサイエンスの革新を目指した構造生命科学と先端的基盤技術」
研究課題名:「NMRと計算科学の融合によるin situ構造生物学の確立と真核細胞内蛋白質の動態研究への応用」
詳細はこちら↓
http://www.jst.go.jp/kisoken/application/2013/20131001senryaku.pdf
上記(1)と(2)に関して、 同一の研究機関から同じ領域に同時に2件採択されたことは、東京都が推進してきた「高度研究※」の大きな成果であり、本学の伝統あるタンパク質研究「プロテオミクス」のレベルの高さを示すものとして対外的にも高く評価されるものです。また、これを契機として、今後本学におけるプロテオミクス研究拠点の形成の加速が期待されます。さらに、プロテオミクス研究のアウトプットに向けた活動として、平成23年8月に(公財)東京都医学総合研究所、(地独)東京都健康長寿医療センター、(国)東京農工大学とともに東京バイオマーカー・イノベーション技術研究組合(TOBIRA)を設立し、産官学医が密な連携により、がん、生活習慣病、感染症、虚血性疾患など多くの疾患の「早診完治」による先進医療都市「東京」の実現を目指しています。
※高度研究とは、アジアの各都市から留学生を受け入れ、アジアの大都市問題の解決やアジアの発展に資する高度先端的な研究を実施することで、アジアの優秀な人材の育成を図ることを目的とした研究です。礒辺俊明特任教授を代表者とする研究チームは「高度医療開発に向けたプロテオミクス基盤技術の創生」という研究テーマで、がんをはじめとする様々な疾病の早期診断、治療のための創薬研究の基礎となるプロテオミクス(タンパク質の構造や機能を総合的に解析する技術)基盤技術の創生の研究を行っています。
[学内研究メンバー]
礒辺 俊明 特任教授、田岡 万悟 助教
伊藤 隆 教授、三島 正規 准教授、池谷 鉄兵 助教
問合せ先:伊藤隆(イトウ ユタカ)教授 ito-yutaka●tmu.ac.jp
礒辺俊明(イソベ トシアキ)特任教授 isobe-toshiaki●tmu.ac.jp
恐れ入りますがメール送信の際には上記アドレスの●を@に置き換えてくださいますようお願いいたします。
参考資料
(1)「RNA代謝異常症のリボヌクレオプロテオミクス解析と構造生命科学への展開」の概要(礒辺教授)

(2)「NMRと計算科学の融合によるin situ構造生物学の確立と真核細胞内蛋白質の動態研究への応用」の概要(伊藤教授)
