今年9月に「トムソン・ロイター引用栄誉賞(ノーベル賞有力候補者)」を受賞した春田正毅都市環境学部教授への certificate (証明書)の授与式が、11月30日(金)南大沢キャンパスにおいて催されました。当日は、トムソン・ロイターの長尾代表取締役社長が来訪し、本学からは春田教授のほか、原島学長、奥村副学長、杉浦学部長等も同席の上、授与式及び受賞理由の説明が行われました。
今回、春田教授は、「金の触媒作用の独自な基盤的発見」というタイトルで受賞されました。受賞理由の説明では、春田教授が世界でも有数の論文引用件数を誇り、傾向として右肩上がり、かつ、2011年に引用が急上昇しているとの説明がありました。
また、アジア、欧州、北米、中東等世界各国で引用されており、この分野の発展に多大な影響を与えていることが詳しく解説されました。
あわせて、本学の研究者による論文数の分野別推移についての紹介や、化学の分野をはじめとして、本学から発信された論文が世界各国の研究に高いインパクトをもたらしているとの説明がありました。説明後には、活発な質疑応答も行われ、世界から見た本学についての有意義な情報交換が行われました。
春田教授からは、「引用栄誉賞を受賞した結果、大学で引き続き研究に取り組む環境を支援いただき、また、新たに挑戦的なテーマで、首都大で研究を続けていきたい。」との話がありました。
「トムソン・ロイター引用栄誉賞」は2002年に発表が恒例化され、2012年までに世界で本賞を受賞された研究者約180名のうち合計27名が実際にノーベル賞を受賞しており、春田教授の今後のノーベル賞受賞についても期待されるところです。