2021年12月4日(土)、本学南大沢キャンパス(東京都八王子市)において発生した火災により、近隣の皆さまをはじめ、関係の皆さまに多大なご迷惑をおかけしましたことを、改めて深くお詫び申し上げます。
このような火災を二度と起こさぬよう、再発防止策をまとめましたので、ご報告いたします。今後、安全管理の徹底に全学を挙げて取り組み、再発防止に努めてまいります。
- 火災の発生場所
東京都立大学 南大沢キャンパス8号館 5階実験室(焼損床面積30㎡)
- 火災の経緯
12時46分 中央監視室の光電アナログ注意報(プレアラーム)が発報
自衛消防隊が現地に向かう。
12時47分 火災報知器が発報(火災発生)
自衛消防隊および周囲の教員により消火活動を行うが鎮火せず。
12時49分 消防署へ通報するとともに、防火扉を閉め、避難誘導を開始
12時57分 公設消防隊による消火活動の開始
14時34分 鎮圧を確認
18時34分 鎮火を確認
- 負傷者
この火災による負傷者はおりません。
- 出火原因
発火性のある化学物質(アルキルリチウム)を使用した実験の後処理を行う際、シリンジに入っていた当化学物質を1滴落としてしまい、近くに置いてあったポリタンクに引火したことにより、出火した。
- 再発防止策
本学では、今回の火災発生を受け、「安全対策検討会」を設置し、関係者からのヒアリングや消防署からの助言を基に、消防法に基づく危険物を取り扱う際の全学共通の指針として「危険物に関する安全対策」を新たに策定しました。
・リスクの高い実験における取組の強化(複数名体制、初期消火が可能な範囲にスタッフが在室)
・危険物安全管理担当者の配置等による管理体制の強化
・初期消火用具の配置および配置図の作成と危険性の可視化
・初期消火などの実地訓練の実施
・過去の火災、事故の事例を盛り込んだ安全教育の実施
さらに、本安全対策の実効性を確保するため、消防法に基づく危険物を取り扱う学科において、危険物の保管及び危険物を扱う実験に対する指針を作成するとともに、その指針を基に、各研究室が詳細なガイドラインを策定し、取組の徹底を図ってまいります。