高大連携室と国際センターは特別講演「大学進学を考える高校生へ」を、7月25日(土)及び8月12日(木)の両日午前と午後の計4回、オンラインで開催しました。
この講演は、「大学とはどういうところなのか」「大学での留学について」教員と学生の両視点から講演し、高校生に理解を深めてもらうことを目的としたプログラムです。
講演の内容を一部ご紹介します。
講演「大学はどういうところか?コロナ時代の高校生活の過ごし方」
アドミッション・センター 高大連携室長 河西奈保子 教授
河西奈保子教授は、高校生の皆さんが生きるこれからの社会が抱える課題と大学進学、高校時代の過ごし方について講演しました。
- 毎年、大学に入学してから目的を見失ってしまう学生が少なからずいて、心配しています。皆さんには大学入学をゴールとしない高校生活を過ごしてほしいと思っています。
- 大学とは、答えがない問題に取り組み、極めるところ。そして様々なタイプの人と切磋琢磨し、人間の幅を広げるところです。
- 能動的な態度は大学に入ったからといって身につくものではありません。高校時代をどのように過ごしたかが、大学生活にも大きく影響します。そのために、高校の授業を大事にするなど主体的に取り組むことを意識しましょう。そして周りの人と協働する課外活動もとても大事な経験です。今はコロナ禍でできないことも多いと思いますが、工夫して取り組んでみてください。
講演「大学からの留学を目指して―高校生のうちにできること」
国際センター 岡村郁子 教授
岡村郁子教授は、都立大学の留学制度の説明、海外の大学に留学するために必要な英語力、海外留学を目指す高校生が今のうちにできることについて講演しました。
- 海外留学は、「海外に行きたい」という漠然とした思いではなく、「そこで何をするのか」という明確な目標と、その目標に向かって計画して実行する力が重要です。高校生のうちに、自分のやりたいことを具体的にイメージして調べたり、国際的な問題に関心を持って新聞などを調べたりしてみましょう。また、これまでやったことのないことにチャレンジしてみるということも、大切な経験です。
- 海外の大学に留学する場合は、日常会話の他にもアカデミックライティング、アカデミックリーディングなど大学生活に必要な語学力も身につけなければいけません。まずは、高校生のうちに自分に合った勉強法を見つけて、楽しく継続できるようにしましょう。小さな成功を積み重ねることが大切です。
留学体験の発表「予想外の留学」
大学院生スタッフ 磯尚吾(都市環境科学研究科 都市基盤環境学域 博士前期課程1年)
磯さんは、学部3年生の後期から1年間留学したオランダロッテルダム専門大学への留学経験について話しました。
‐ オランダ留学では、プレゼン力、グループワークでの振舞い方などが身に付きました。また、世界中にたくさんの友達ができました。留学したことで、自分でも戸惑うくらい将来の選択肢の幅が広がったと感じます。
‐ いっぱい挑戦していっぱい失敗してみてください。そういった心の動く体験をすると、自ずとやりたいことが見つかると思います。
大学生の生活紹介
大学院生スタッフ 竹原風太(理学研究科 数理科学専攻 博士前期課程2年)
竹原さんは、学部1年~4年までの時間割や時間の過ごし方を紹介しながら、高校生活と大学生活の違いについて話しました。
‐ 学部1年の時は、とにかく図書館で本を読みました。興味の対象が広がり、自分が何をしたいのか考えることもできました。
‐ 自分の好きなことを精一杯やった大学生活でした。ぜひみなさんにも自分らしく、自分のやりたいように過ごしてほしいです。それができるのが大学です。
8月開催の時には終了後に交流会と称して質問タイムを設けられ、大学生活のことや留学のことなど高校生からチャットで多くの質問が寄せられました。
関連リンク
7STORIES ※海外留学経験者の体験談
GO GLOBAL ※本学の海外留学制度をまとめたパンフレット