Clarivate Analytics(旧トムソン・ロイター)が科学研究の各分野において、その年の最も注目を集めた研究者を選定する「論文の引用動向分析による、影響力の高い科学者(Highly Cited Researchers)」(2017年)に、理工学研究科の水口佳一准教授が選出され、3月30日(金)、認定証の授与式が本学にて行われました。
「高被引用論文著者(Highly Cited Researchers)」は、科学研究の各分野において高い影響力を持つ科学者を論文の引用動向から分析したもので、今年は全世界で約3,500人の科学者が選出され、日本の研究者は78人が選出されています。
授与式には、クラリベイト・アナリティクス・ジャパン社を代表して渡辺麻子学術情報事業部長および、本学から上野淳学長、住吉孝行理工学研究科長が参加しました。
水口准教授は、これまで鉄系超伝導体の新物質や圧力誘起高温超伝導現象などを発見されたり、BiS2系の層状超伝導体を世界で初めて発見するなど目覚ましい研究成果を上げられています。2008年9月から2015年12月までの7年間に執筆された論文の内15報が高被引用論文と評価され、物理分野の論文の平均引用数の3倍から20倍の高被引用度であったことから、この分野を先導する研究者として選出につながったとの事です。
本学では、2016年度に超伝導理工学研究センター(研究センター長:堀田貴嗣教授)を設置して、新規超伝導物質の創成と開発、物性測定、理論研究、そして応用研究への展開を図り、我が国の超伝導研究拠点の一つとなることを目指しています。水口准教授は、同研究センターの一員として活躍されていますが、今回の授与をうけて「今後も、世界中の研究者がアッと驚くような超伝導物質や新現象を発見し、多くの研究者から引用される論文を書き続けていきたいです。」と今後の抱負を語りました。
写真左より、住吉研究科長、上野淳学長、水口准教授、渡辺事業部長
超伝導理工学研究センター:
http://www.tmu-beyond.tokyo/superconductivity-science-and-engineering/
Highly Cited Researcher 2017:
https://clarivate.com/hcr/2017-researchers-list/