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システムデザイン学部 機械システム工学科 生体機械コース 4年
桐朋女子高等学校 出身
Q1.都立大を選んだ理由、また在籍学科・コースを志望した動機や理由を教えてください。
私が都立大の機械システム工学科を志望した理由は材料工学や生体工学を学ぶためです。きっかけは、高校生のころテニス部に所属していた際に、テニスラケットがメーカーの改良によって、ボールを楽に飛ばせるように進化しているのを教わったことでした。その大きな要因は、素材が従来の木材からCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)という軽量で強度のある複合材料に変わったこと。そしてこの材料が自動車や航空機などにも利用され、軽量化に貢献していることを知り、強く興味を持ちました。
調べるうちに、私たちの身の回りの様々な道具は人が使いやすいように設計されていることを知り、こうした使用者目線の製品開発に自身も携わりたいと考えるようになりました。都立大の機械システム工学科では、CFRPの研究や、身体機能や医療の分野から工学を学ぶことができると考えて進学を決めました。
Q2.所属する学科の専門教育科目のうち、おすすめの授業を教えてください。
福祉機器工学
この授業では、義足や車いすなどの福祉機器を実際に使用することでその操作性や安全性を体験しながら、福祉機器工学の基礎を学修します。また身体機能の加齢変化や、社会制度などの周辺知識も学修することで、この分野の幅広い知見を得ることができます。
この授業の魅力は、福祉機器を利用する当事者の視点を学べることです。ほぼ毎回の授業で福祉機器を実際に使用し、使用者が使いやすい寸法や可動域など設計時の評価項目を学修します。また設計演習では、高齢者や障がい者のための新しい福祉機器の開発と評価を行い、優秀な作品は福祉機器コンテストに出展することができます。
Q3.将来の夢や目標を教えてください。
将来は、人や環境に優しい製品開発を行いたいです。これまで大学の授業を通じて、ものづくりでは使いやすさだけでなく環境への配慮も重要であることを学びました。
私の研究分野であるCFRPの自動車への活用においても、車体の軽量化によって消費燃料を減らし、CO₂削減に貢献することが期待されています。そのために今後は材料や生体工学分野に加えて、環境分野も学んでいきたいと考えています。
- 登場する人物の在籍年次や所属、活動内容等は、取材時(2024年)のものです。