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稲川 佳汰

理学部 数理科学科 2年
岐阜県立 長良高等学校　出身

Q1.都立大を選んだ理由、また在籍学科・コースを志望した動機や理由を教えてください。

いちばんの理由は、系統立てて構成されているカリキュラムです。計算ができるだけではなく、なぜそれが成り立つのかを考えることが高校数学と大学数学の大きな違いだと考えています。そのために、1年生の授業では、講義とは別に演習科目も設定されており、自分の知識を確実なものにできます。2年生以降は、1年生の時に学んだ知識をもとに数学を抽象的に考えます。このように、数学の本質を学べるカリキュラムになっていることから、自分の求める数学の学び方だと考え、選びました。

Q2. 今、学んでいる授業について、教えてください。

代数学序論

代数系と呼ばれる、演算が定義された集合について学んでいます。今まで当たり前のように使ってきた数式が本当に成り立つのかを考え、さらにより一般化させることで、整数で成り立つことがほかのものに対しても成り立つのかを考えます。例えば、マイナス×マイナスがプラスになることを厳密に証明したり、整数と有理数や実数との違いや、多項式との関係を調べたり。手を動かして計算する数学から、自分で考える数学に変わっていくことを実感します。これまで使ってきた数式が実際に証明できることを解き明かすのは、とても面白いです。

Q3.将来の夢や目標を教えてください。

将来は数学の面白さや奥深さを伝えたいです。ただ数学の問題を解くために学ぶのではなく、ほかの分野との関係性や、今まで習ってきた数学がどのような場面で使われているのかを発信することができればと思います。

• 登場する人物の在籍年次や所属、活動内容等は、取材時（2021年）のものです。