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多様な視点で過去を捉え、未来の経済社会を考える

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経済経営学部 経済経営学科 経済学コース 4年
日出学園高等学校 出身

Q1.都立大を選んだ理由、また在籍学科・コースを志望した動機や理由を教えてください。

私の通学圏にあったこと、また、東京という大都市ならではの課題探究を主目的に設置された大学であるという点に興味を持ったことから、都立大を選びました。学科を選んだ理由は、志望校を選ぶ際に、高校までの学びではあまり触れたことのない、企業や社会の仕組みを直接探究する経営学・経済学の双方を最大限学んでみたいと考えたことがきっかけです。

その後、1年生の秋に「マクロ経済学1」という授業を履修し、人々のお金に対する考え方次第で金融政策の効果が顕著に変化することなど、「経済社会の全体像を見つめ、そこで初めて明らかになる様々な現象や法則」を習い、経済学を一層面白く感じるようになりました。これをきっかけに、自身の関心が経済社会全体に向けられているということに気づき、経済学コースを選択しました。

Q2. 今、学んでいる授業について、教えてください。

経済史概論

現代の市場社会の起源と成り立ちを学んでいます。古代以降に存在した様々な経済社会を、経済、法制度、文化、思想など、多様な視点から捉え直すことで、経済史の基本を理解するという内容です。経済学では、例えば、損得勘定や思い込みといった、あいまいで肉眼や機械では観察しづらい要素を扱うことになります。そのため、再現性に欠ける可能性があり、実験を行うことは少し困難であるため、私たちの現代や未来を考えるためには、過去の出来事を通して理論と実際を結びつけていくことが大切です。

この授業の魅力は、普段思ってもみないような視点を獲得できる点です。昔の人々の暮らし方や振る舞いが、現代の私たちが何気なく使っている道具や仕組みの姿に反映されているという例にいくつも遭遇することができます。また、この授業では、疑問の立て方、文献の読み方、意見の論じ方といったスキルを学部の早い段階で実践しており、これも魅力の一つだと感じます。

Q3.将来の夢や目標を教えてください。

市場環境の分析や事業資金の調達など、国境を問わず製造業を支える仕事に携わり続けることが目標です。社会人として、様々な方と接していく上で、丁寧な他者理解が必要になってくるものと思います。都立大の授業を通じて、多面的な視点と誠実な姿勢によってより適したコミュニケーションのあり方を見出していく方法を学習し、またその有効性を経験しました。ここから大学を出た後、自分とは異なるバックグラウンドを持つ人を理解し協同していく上で、都立大での経験が役立つのではないかと感じています。

  • 登場する人物の在籍年次や所属、活動内容等は、取材時(2021年)のものです。