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鈴木 理子
人文社会学部 人文学科 哲学(哲学・西洋古典学)教室 4年
静岡県立静岡高等学校 出身
Q1.都立大を選んだ理由、また在籍学科・コースを志望した動機や理由を教えてください。
都立大を選択したきっかけは、オープンキャンパスに訪れた際の学校や学生の雰囲気に惹かれたためです。高校3年の夏に表象文化論という学問分野を知り、これを学びたいと考え人文学科を志望しました。教室選択の際は、高校時代の恩師が哲学を勧めてくださったことと、大学1年次に履修した「言語・思考・行為」という哲学分野の授業が興味深かったことが印象に残っており、哲学教室を選択しました。
Q2.所属する学科の専門教育科目のうち、おすすめの授業を教えてください。
哲学演習(分析哲学)
論理学や言語、科学などを通して物事の概念整理を試みる、「分析哲学」とよばれる分野の演習授業です。
例えば、生物のシグナルを分析した生物学の哲学の文献や、名前や記述といった言語表現の意味とは何か、そして私たちがなぜその意味を理解できるのかを探った言語哲学の論文を英語で読み、議論しています。
普段私たちが当たり前に思っていることを改めて考えると、その不思議さがあらわになってきます。哲学というと小難しく、抽象的なイメージがありますが、こうした身近な不思議さを整理しながら、地に足がついた議論を展開できるところが非常に面白いです。また「文献を読むため」という目的意識を持って英語を勉強することが、語学力の向上にもつながっていると思います。
Q3.将来の夢や目標を教えてください。
人文学は一般に実用的でないと思われています。しかし、言語やコミュニケーション、歴史や科学などの身の回りの様々な事象についての概念的な研究は、私たちが根拠を持って日常生活を送っていくために不可欠です。わかりやすい成果が出るわけではありませんが、大学で学修したことを活かして人生や社会をより良くしていきたいと考えています。
- 登場する人物の在籍年次や所属、活動内容等は、取材時(2024年)のものです。