キービジュアル

議論して実物に触れ、座学だけでない学びを得る

Profile
学生 イメージ

人文社会学部 人間社会学科 社会人類学教室 3年
日本大学三島高等学校 出身

Q1.都立大を選んだ理由、また在籍学科・コースを志望した動機や理由を教えてください。

もともと興味を持っていた分野が多く、専攻したい学問分野が定まっていなかったため、2年次に専攻分野を選択できる都立大を志望しました。

社会人類学教室を志望した理由は、1年次に受けた授業が興味深く、異なる多様な文化をそのまま受け入れる、人類学の懐の深い考え方に惹かれたからです。

Q2.所属する学科の専門教育科目のうち、おすすめの授業を教えてください。

文化人類学演習Ⅰ

アイヌ民族について学びました。はじめはアイヌ民族がどのような文化を持っているのかをテキストから学び、基礎知識を身に付けます。その後は毎回論文を読み、アイヌ民族を取り巻く問題などを議論しています。

この授業の魅力は、担当教員や履修学生全員と意見の交換ができるところです。自分だけでは思い浮かばない視点や気付きを得られるため、議論の醍醐味を感じることができます。担当教員も履修学生に混じって対等な立場で議論する、大学らしい面白さのある授業です。

また、Zoomを使用して北海道白老町のアイヌ文化施設「ウポポイ」の方やアイヌにルーツを持つ文化発信者の方からお話を伺ったり、質問したりする交流もありました。国立民族学博物館の貸出用学習キット「みんぱっく」を利用して、アイヌの伝統的な衣装や工芸品の実物に触れる機会もあるなど、単なる座学にとどまらないところも魅力です。

Q3.将来の夢や目標を教えてください。

人類学を学ぶことの良さは、知識だけでなく、人類学が大切にしている考え方や価値観を得られることにあると私は思います。文化に優劣はなく、異なる文化をそのまま受け止める。そういった文化相対主義の考え方は、私が抱いていた価値観を柔らかいものにしてくれました。何事も一度そのまま受け止めることが当たり前にできる人間でありたいと思います。

  • 登場する人物の在籍年次や所属、活動内容等は、取材時(2023年)のものです。