Profile
南 穂
人文社会学部 人文学科 日本文化論教室 3年
東京都立戸山高等学校 出身
Q1.都立大を選んだ理由、また在籍学科・コースを志望した動機や理由を教えてください。
中学生の時から日本語の文法や、普段何気なく使っている言葉の語源に興味があり、日本文学だけでなく専門的に日本語学を学ぶことができる都立大を選びました。また、中学・高校の国語の教員免許を取得したいと考えていたので、入学する前から日本文化論教室を目指していました。
Q2.今、学んでいる授業について、教えてください。
日本文学演習Ⅰ
「東路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人……」という冒頭から始まる平安中期の日記文学『更級日記』を読み解きながら、古典文学研究の方法を学ぶ授業です。授業の前半は、本文を読み進めながら気になった描写や疑問点などを指摘し、全体で意見交換をします。後半は「月」「夢」など、日記の中から気になる一語を各自選び、その語が『更級日記』においてどのように用いられているのかを調べて発表していきます。
高校の古典は現代語に訳すことが授業の中心ですが、大学の研究は、例えば「東路の道の果て」とはどこなのか、なぜこのような書き出しにしたのかなど「疑問を持つ」ことから始まります。最初は本文のどこに疑問を持てば良いのかまったくわかりませんでしたが、先生や大学院生の方の着眼点や発想から多くの刺激を受け、初めて古典の世界の奥深さに気付かされました。また筆者独自の感性だけでなく、ほかの日記文学や物語とのつながりや、筆者が描き出そうとした空間を想像する楽しさも味わうことができます。
Q3.将来の夢や目標を教えてください。
今後も興味の幅を広げて、さらに知識を深めたいです。将来は授業で学んだ日本語や日本文学の面白さ、奥深さを伝えられるような職業に就きたいと考えています。
- 登場する人物の在籍年次や所属、活動内容等は、取材時(2022年)のものです。