2026年4月17日、人間健康科学研究科 放射線科学域の張 維珊 准教授がRadiological Physics and Technology誌 土井賞を受賞しました!
土井賞(Doi Award)は、日本医学物理学会(JSMP)および日本放射線技術学会(JSRT)が共同で発行する公式英文誌『Radiological Physics and Technology』に掲載された論文の中から、年間を通じて最も優秀な原著論文(Best Paper)に贈られる賞です。
コンピュータ支援診断(CAD)の先駆者であり、医用画像工学および医学物理学の世界的権威である土井邦雄(どい くにお)博士の多大なる功績を称え、創設されました。
■受賞内容
「Linear energy transfer correction using Al₂O₃:Cr thermoluminescent and radiophotoluminescence glass dosimeters for therapeutic proton dosimetry」
この研究は、陽子線治療の線量評価における最大の課題である線エネルギー付与(LET)依存性を克服するため、蛍光ガラス線量計(RPLD)とCr添加アルミナ熱蛍光線量計(Al₂O₃:Cr TLD)を用いた「二線量計法(two-dosimeter methodology)」を提案したものです。
■受賞にあたってのコメント
この度は、Radiological Physics and Technology(RPT)誌において、栄誉ある土井賞(Doi Award)を賜り、大変光栄に存じます。
受賞対象となりました論文「Linear energy transfer correction using Al₂O₃:Cr thermoluminescent and radiophotoluminescence glass dosimeters for therapeutic proton dosimetry」では、陽子線治療の線量評価における最大の課題である線エネルギー付与(LET)依存性に着目し、蛍光ガラス線量計(RPLD)およびCr添加アルミナ熱蛍光線量計(Al₂O₃:Cr TLD)を用いた二線量計法による補正手法を提案いたしました。
本研究で用いた二つの線量計はともに本邦で開発・製作された線量計であり、特にAl₂O₃:Cr TLDは本学の眞正浄光教授によって開発されたものです。このような国内の優れた技術基盤のもと研究を進めることができたことを、大変ありがたく感じております。
この技術を応用して、今後は陽子線治療における郵送線量調査のさらなる高精度化をはじめ、医学物理学の発展と臨床現場への貢献を目指して、一層研究に精進してまいりたいと思います。
