人文社会学部人文学科の小野寺 賢一准教授が、第22回日本独文学会・DAAD賞を受賞しました!
一般社団法人日本独文学会は、研究発表会の開催及び機関誌の発行等を行い、ドイツ語、ドイツ文学及びドイツ語教育の研究及び普及に貢献することを目的とし、設立された学術団体です。
日本独文学会・DAAD賞とは、一般社団法人日本独文学会が、学術的立場からその学会員の優れた研究業績を評価し、公に顕彰するために設けられた賞です。(日本独文学会ウェブサイトより抜粋)
■受賞内容
日本語論文部門:
ヘルダーリンの詩作における「発信源(Adressant)」と作者との関係 —未完の頌歌「詩人の勇気(Muth des Dichters)」の草稿群と「詩人の勇気(Dichtermuth)」ならびに「臆心(Blödigkeit)」 について(Neue Beiträge zur Germanistik Band 21/Heft 2 『ドイツ文学』 第166号)
■受賞にあたってのコメント
本論では近年急速に進展したドイツの抒情詩理論「リュリコロギー」の知見を用いてヘルダーリンの詩学と頌歌の改作について論じています。その目的は詩人の営為を抒情詩の発話の審級をめぐる言説史のうちに位置づけることにありました。執筆に際しては科学研究費22K00454(ドイツ語圏を中心とするヨーロッパにおける抒情詩の「話者」概念の展開)の支援を受け、研究分担者ならびに協力者の方々から貴重なご助言をいただきました。心より感謝申し上げます。