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日本学術振興会 特別研究員-PDの大崎晴菜さんが、第13回日本生態学会奨励賞(鈴木賞)を受賞しました

日本学術振興会 特別研究員-PDの大崎晴菜さん(受入機関:東京都立大学大学院理学研究科生命科学専攻/受入研究者:東京都立大学大学院理学研究科生命科学専攻 立木佑弥助教)が、第13回日本生態学会奨励賞(鈴木賞)を受賞しました。日本生態学会奨励賞は、学位取得後4年くらいまで(大学院生を含む)の今後の優れた研究展開が期待できる日本生態学会の会員に贈られる賞です。
日本生態学会奨励賞(鈴木賞)抜粋

■受賞内容

大崎特別研究員は、植物同士の相互作用が植物の化学的特性を変化させ、その結果として、植物を食べる動物の採餌行動や分布に影響を及ぼすことを、野外調査、実験、数理的理論の融合的アプローチによって研究してきました。今後、そのメカニズムや進化を研究することで一般性の高い新たな研究課題への展開が期待されることが評価されました。

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写真:大崎晴菜 特別研究員

■受賞者のコメント

この度、日本生態学会奨励賞(鈴木賞)を授与いただき、大変光栄に思います。私はこれまで植物群集の空間的な不均一性が植食性動物のふるまいに与える影響に着目し、その過程を化学的相互作用の観点から明らかにしてきました。特に、エゾノギシギシ間の種内相互作用によって合成されるフェノール化合物がスペシャリスト昆虫のコガタルリハムシを惹きつけ、凝集的な分布を誘導することを示しました。本賞の受賞にあたり、ご指導・ご助言を賜りました前指導教員の山尾僚先生(京都大学生態学研究センター)、現在の受け入れ教員の立木佑弥先生(東京都立大学理学研究科)をはじめ、研究にご協力いただいたすべての方々に心より感謝申し上げます。今後は、理論研究と実証研究を統合し、植物間相互作用と植物ー植食者間の相互作用の関係を包括的に理解することを目指します。

■関連リンク

日本生態学会