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理学研究科化学専攻専攻の奥村拓馬准教授が、第14回高エネルギー加速器科学研究会奨励賞・小柴賞を受賞しました!

2025年2月13日理学研究科化学専攻の奥村拓馬准教授が、第14回高エネルギー加速器科学研究会奨励賞・小柴賞を受賞しました!

 公益財団法人高エネルギー加速器科学研究奨励会とは 国と民間との技術交流や研究者・技術者の国際交流などの事業を行う財団であり、小柴賞は、素粒子分野などの基礎科学における測定器技術の開発研究において、独創性に優れ国際的にも評価の高い業績をあげた、単数または複数の研究者及び技術者に与えられる賞です。(高エネルギー加速器科学研究奨励会HPより抜粋)。

■ 受賞内容

 研究題目:「極低温検出器を用いたエキゾチック原子X線精密分光の開拓」
TES(超伝導転移端センサー)は、超伝導相転移近傍の電気抵抗変化を利用した極めて高感度な熱量センサーである。受賞者らは、極低温環境での高度なノイズ管理技術を駆使し、加速器環境においてもTESの性能を最大限に引き出す手法を確立した。この手法により、世界に先駆けて陽子加速器施設でのTESの安定運用を可能にし、TESを用いたエキゾチック原子の高精度X線測定において、画期的な成果を次々と生み出した。その成果は国際的にも高く評価されている。また、米国NISTを含む国際コラボレーションを主導し、原子核・ハドロン物理、原子分子物理、ミュオン科学などの多分野の研究者と協力しながら、TES技術を活用した加速器科学の進展に貢献した。
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受賞者と表彰盾。左から岡田教授(中部大学)、山田准教授(立教大学)、橋本理研ECL研究チームリーダー(理化学研究所)、奥村准教授

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表彰盾の写真

■ 受賞者のコメント

 この度は名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。エキゾチック原子の科学は新たな原子・分子の創造につながる分野であり、今後様々な応用が期待できます。今回の受賞を励みに、さらなる研究に邁進してまいります。

■ 関連リンク

公益財団法人高エネルギー加速器科学研究奨励会