2024年9月20日、東京国際交流館プラザ平成(東京都江東区青海2-2-1)にて公益財団法人中島記念国際交流財団助成事業 2024年度東京国際交流館国際シンポジウム「フィンランド、ポルトガル、日本の子育てのカタチ:第一子を妊娠、出産した夫婦たちの国際比較」を開催いたしました。本シンポジウムは、公益財団法人中島記念国際交流財団の助成を受け、東京都立大学と東洋大学からなるコペアレンティング研究コンソーシアムと独立行政法人日本学生支援機構の共催事業として行われました。加えて、文部科学省、外務省、国際研究交流大学村から後援をいただいております。
2020年から2021年にかけて、フィンランド、ポルトガル、日本の3か国の研究チームが、妊娠後期のカップルにインタビューを実施し、親としてどのように協力して子育てをしていくかを調査しました。その後、2022年から2023年にかけ、子どもが1歳半になった時に、子育てにおいてどのような協力が実践されているのかを再度インタビューで聞きました。本シンポジウムは、その調査の結果を広く社会に還元するとともに、社会制度や文化が異なる国の親たちがどの様に子育てに取り組んでいるかを国際比較を通して学ぶ目的で開催されました。
シンポジウムは会場とオンラインとのハイブリッド形式で行われ、会場には約20名、オンラインでは約100名の参加者がありました。本学国際センター伊藤大将先生の司会の下、本学大橋学長の開会挨拶があり、その後、マルタ大学のアンジェラ・アベラ先生およびユヴァスキュラ大学のアンナ・レンカ先生より基調講演をいただきました。休憩を挟んで午後からは、フィンランド、ポルトガル、日本の事例について、ユヴァスキュラ応用科学大学のカイサ・マリネン先生、ポルト大学のマリザ・マティアス先生、東洋大学の藪長千乃先生に発表していただきました。最後は山形県立大学保健医療大学の中村康香先生、お茶の水女子大学の西村純子先生、大阪公立大学の巽真理子先生からコメントと質問があり、ディスカッションが行われました。ディスカッションでは、コペアレンティングという用語の使われ方、ジェンダー平等などについて、活発な意見交換がされました。
登壇者
(左から、藪長千乃、Anna Rönkä、Angela Abela、Kaisa Malinen、Marisa Matias、伊藤大将、巽真理子、西村純子、中村康香)
ディスカッションの様子