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石川 博名誉教授が令和3年度科学技術分野の「文部科学大臣表彰」を受賞しました!

 石川 博(いしかわ ひろし)特別先導教授、名誉教授が、令和3年度科学技術分野「文部科学大臣表彰」科学技術振興部門の科学技術賞を受賞しました。科学技術振興部門は科学技術の振興に寄与する活動を行った者が対象となっており、令和3年度は15件の応募のうち、7件(24名)が受賞しました。

授賞式後の様子(写真右 賞状を持つ石川博名誉教授)
授賞式後の様子(写真右 賞状を持つ石川博名誉教授)

■受賞のコメント

 ビッグデータ解析の技術が科学分野でも大きく貢献することが実証されてうれしい。今後も研究開発を進めるとともに、多様な分野での共同研究を通じて、人材育成にも努めていきたい。

■受賞詳細

筆頭者:大嶽久志 (国研)宇宙航空研究開発機構国際宇宙探査センター火星衛星探査機プロジェクトチーム・サブプロジェクトマネージャ
業績名:かぐや等の探査ビッグデータ解析による国際宇宙探査への貢献
研究概要:近年、月極域にて水などの揮発性物質の存在が確認されたことに端を発し、国際社会は月極域での資源探査および拠点構築に取り組もうとしている。このような状況に対し、太陽光エネルギー確保・通信等の条件で有利であり、かつ、より多くの水の存在が見込まれる場所を着陸探査・拠点構築の候補地として選定できるかが重要な鍵となっている。
本研究では、月周回衛星「かぐや」で得られた観測データや、世界の月探査で得られたビッグデータを統合し、最先端の情報分析技術も取り込んだデータ解析により3次元地形モデルの構築、探査領域候補の剪定、経路探索アルゴリズムの開発、高精度地質マップの作成を行った。
本研究により、我が国オリジナルの高精度な着陸地点選定が可能となり、国際宇宙探査の枠組で進められる月極域の資源探査において、戦略的に着陸地点を提案できる立場となり、国際社会における日本のプレゼンスを確保し、今後の月開発で日本が躍進する上で、重要な礎を築くことに寄与している。
部門:科学技術振興部門

■文部科学大臣表彰(文部科学省HP抜粋)

 文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めています。

■関連リンク

文部科学省 令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等の決定について
システムデザイン学部HP「石川博特別先導教授が、令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術振興部門)を受賞されました!」