Profile
都市教養学部 都市教養学科 経営学系 経営学コース
(現 経済経営学部 経済経営学科 経営学コース) 2020年度卒業
都市教養学部 都市教養学科 経営学系 経営学コース卒業生。小学校から高校までサッカーに奮闘。地元・岩手から上京し、マーケティングや経営への興味から、都市教養学部 都市教養学科 経営学系(現 経済経営学部)に進学。卒業後、大手メーカーのグループ企業に就職し、IT関連のエンジニアとして活動している。
学業とサークル活動で貴重な経験を積むことができた
――大学入学前は、どのようなことに興味を持っていましたか?
物心がついた時からずっとサッカー大好き少年でしたが、勉学にも励んでいました。マーケティングや経営に興味があったため、高校での文理選択では文系を選択しました。
――東京都立大学を志した理由とは?
私は岩手県出身で、東京都立大学(当時の名称は首都大学東京)の存在を知りませんでした。兄と姉が大学進学を機に上京し憧れもあったため、同じく東京の大学に行きたいと思い、自分に合った大学を見つけるため様々な手段を用いて調べました。その結果、幅広い分野を学ぶことができ、学費のハードルが低く、さらに自然豊かなキャンパスが印象的だった都立大を志望しました。
――大学ではどのような日々を過ごしましたか?
イベント制作のサークルに入り、学内の様々な催しを企画して実行しました。イベントそのものというより、その前段階で必要なスポンサー集め、広報ツールを使った告知や動画の作成など、先輩に教えてもらいながら目標に向けて走り抜けたことは、良い思い出として今でも心に残っています。
サークルだけでなく、学業にも力を入れました。最も印象深いのは、マーケティングのゼミで、企業の商品開発を経験したことです。ケーススタディーをベースにしながらグループでディスカッションを重ね、市場を考慮しながら商品を生み出すといった内容で、実践的な考え方を学ぶことができました。先生はフランクな方が多く、ゼミ合宿で一緒に飲んだり話したりと、貴重な経験ができました。
まわりに頼られるシステムエンジニアになる
――現在はどのような仕事をしていますか?
キヤノンITソリューションズでシステムエンジニアとして勤務しています。まだ1年目なので、現場やお客さまに貢献するというよりも研修が中心です。しっかりした教育制度のもと、仕事に役立つ知識を勉強中ですが、毎日が充実しています。
――経済経営学部からどうしてシステムエンジニアの道へ?
サークルの先輩はIT業界に就職した方が多く、自分自身も勢いのあるIT業界に魅力を感じるようになりました。そのため就職活動では、IT系とマーケティング系をキーワードに幅広く企業を探しました。
その中で、BtoB*企業であり、システムの開発・提供を手がけるキヤノンITソリューションズへの入社を決意しました。私はその分野の知識は少なく経験もありませんでしたが、幸いにも内定を得ることができました。入社後、採用担当に理由を聞いたところ、「課題に対し真摯に取り組む姿勢が良かった」とのことでした。まさに都立大で粘り強く商品開発に取り組んだ姿勢が自然と現れたのだと感じました。
*「Business to Business」の略称。企業が企業に対してモノやサービスを提供するビジネスモデル
――今後、どのようなシステムエンジニアになりたいですか?
ITの世界は技術の進歩が早く日々勉強だと感じています。資格を取得したり、これまで学んだ知識を活かして新たなことにチャレンジしてみたりと、前に進み続けたいと思います。目下の目標は、周囲から頼られる、一人前のシステムエンジニアとして仕事ができるようになることですね。
――最後に、伊藤さんにとって東京都立大学とは?
視野と可能性を広げてくれた場所です。高校生までの日々とは異なり、いつも新たなチャレンジをさせてくれる環境でした。マーケティングや経営だけでなく、哲学や倫理学に関する授業も履修し学んだことで、生命や人の生き方に対する興味も出て、考え方の幅がぐんと広がりました。
また、学生はもちろん都立大に関わる方々は、とにかく良い人ばかり。そのおかげで、人間関係も学業も充実したものになりました。これからは、都立大で育んだ土壌を踏みしめて、さらに飛躍していきたいと思います。
- 登場する人物の在籍年次や所属、活動内容等は、取材時(2021年)のものです。