Profile
都市教養学部 都市教養学科 法学系 法律学コース (現 法学部 法学科 法律学コース)2017年度卒業
法科大学院 2020年度修了
都市教養学部 都市教養学科 法学系 法律学コース卒業、法科大学院 2021年度修了。「誰かを直接的に支える仕事がしたい」と、弁護士を志す。都市教養学部 都市教養学科 法学系 法律学コース(現 法学部)と東京都立大学法科大学院を卒業し、2021年、司法試験に合格。現在は弁護士の卵として研修中。
部活、勉強、自分の時間をバランス良く保てる環境
――子どものころはどのようなことに興味を持っていましたか?
幼い頃は、どちらかというとインドア派で本や漫画をよく読んでいました。中学からは運動部に所属し、中学ではソフトテニス部、高校では陸上競技部で3,000m、5,000mを走っていました。
子どものころから「心」に興味を持っていて、将来は心理学の道へ進み、困っている人を支えたいと考えていました。心理学に関連する本を読むなど自分で勉強をしていましたが、高校3年生の時に、弁護士になればより直接的に誰かを助けることにつながるのではないかと思い立ち、進路を変更しました。
――東京都立大学を志した理由とは?
都立大は、学業と陸上競技の両方にしっかり取り組める環境だと感じたこと、他学部の授業も受けられること、少人数の授業で深く学べること、さらに学費も抑えられるという点に魅力を感じて志望しました。私は都心部にある高校に通っていて、周辺はとても賑やかな雰囲気でした。それはそれで良かったのですが、南大沢キャンパスの大らかな環境で学生生活を送ってみたいと思ったことが都立大を志望した理由の一つでした。
――大学ではどのような日々を過ごしましたか?
陸上競技部の活動に積極的に取り組みました。キャンパス内にトラックがあったため、練習する環境にも恵まれていましたね。トレーニングや練習は辛かったですが、自己ベストを更新できた時は喜びを感じました。部活動だけでなく、勉強にも励み、自分の時間と学業をバランスよく両立できたと思います。
また、陸上競技部の先輩が法科大学院に進み、その先輩から法科大学院での勉強や弁護士の仕事について話を聞くことができ、自分もその道に進みたいと改めて強く思ったことを覚えています。
――大学生活で思い出に残っていることは?
友人や先輩・後輩、先生など、人に恵まれました。先生方とはとにかく距離が近く「いつ質問しに来ても良い」といった雰囲気で、実際、わからないこと質問しに行くと、いつでも丁寧に教えてくださいました。それが都立大の空気なんですよね。部活や勉強などいろいろな思い出がありますが、都立大にいる人たちや、キャンパスに流れる心地良い空気がとても印象に残っています。
困った人にしっかり寄り添う弁護士を目指す
――現在はどのような仕事をしていますか?
2021年3月に東京都立大学の法科大学院を卒業して、その後すぐに司法試験を受け、無事合格することができました。
現在は、「司法修習制度」にならい、研修期間中です。法曹資格を得るために必要な実務を学んでいます。弁護士の先生に過去の事件や訴訟などの記録や事例を見せてもらうたびに、弁護士とは人や生活に直結する大切な仕事であると改めて実感します。これまでは、法律を理解し、どうすれば裁判に勝てるかを主に学んできましたが、現在の研修では、実生活で起こりうる身近な事件やトラブルの現実的な解決方法を学んでいます。
――これからどのような弁護士になりたいですか?
都立大で学んだ、一つ一つ論理立てて考えていくという姿勢は、弁護士としての仕事の進め方にも直結しています。
何を専門とする弁護士になるかは所属する事務所の方向性で大きく変わるため、現在は自分の得意分野がなにか、あらゆる可能性を探っているところです。ただ、「人の悩みに寄り添う弁護士でありたい」という想いは、ずっと変わらず大切にしています。
これから弁護士として様々な事象を取り扱っていくことになりますが、顧客の方にとって、気軽に相談できるような存在になりたいと考えています。また、法律だけでなく福祉の分野と連携するなど、様々な人の悩みや困りごとを解決することができる人でありたいです。
――最後に、米山さんにとって東京都立大学とは?
一言でいうと、「青春」です。都立大の魅力は、入学後も新しいチャレンジができるところだと感じています。勉強や部活、他学部の人たちとの交流など、とても充実した学生生活を送ることができました。都立大はまさに、青春そのものです。
- 登場する人物の在籍年次や所属、活動内容等は、取材時(2021年)のものです。