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東京都立大学は、人生の礎を築く社会への入口

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健康福祉学部 放射線学科 2016年度卒業 
人間健康科学研究科 人間健康科学専攻 放射線科学域 在籍中

健康福祉学部 放射線学科卒業生。「人の役に立つ職業に就きたい」と医療関係の進路を目指すことを決意し、東京都立大学へ進学。現在は診療放射線技師として慶應義塾大学病院に勤務しながら、東京都立大学大学院で研究を続ける。

専門性が高く実践的、幅広く学べる環境がある

――子どものころはどのようなことに興味を持っていましたか?

高校生の時はソフトテニス部の活動に力を入れていました。大学の進学や将来を考えた時に、改めて何がしたいのか自分自身と向き合いました。

幼少期から人の役に立つ仕事がしたいと考え、漠然と医療業界に興味を持っていました。そのなかで、ヒトの身体を傷つけることなく画像が得られるという点に興味を持ち、診療放射線技師を目指そうと考えたのです。

診療放射線技師は、レントゲン、CT、そしてMRIといった、患者さんが病院で序盤に行うことが多い画像検査を主に担当します。いわば、病院の入口を担う重要なポジションで、とても意義のある仕事だと感じました。

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――東京都立大学を志した理由とは?

診療放射線技師の国家資格を取得できる大学はいくつかありましたが、都立大のオープンキャンパスでCTやMRIなど実際に医療現場で使用される装置を見て、入学を決心しました。また、他大学では「診療放射線学科」といった名称が多いのですが、都立大のように「放射線学科」という学科名を冠する大学は少なく、そこにも興味を惹かれました。さらに、教育のレベルの高さや充実した施設を目の当たりにして、都立大で学びたいと強く感じたのです。

入学後に受けた座学の授業や実習は、想像以上に多様な知識と技術を習得できるもので、日々とても充実していました。社会に出た今も、他大学の卒業生から「東京都立大学は研究施設が充実しているし、最新鋭の機器が揃っていてすごいよね」と言われることが多々あります。

――大学ではどのような日々を過ごしましたか?

高校から引き続き大学でもソフトテニス部に所属しました。他学部の仲間と共に精力的に練習に励み、参加しているリーグを6部から5部に昇格させることができました。学業面では、専門分野である医療に係る知識はもちろん、専門以外の知識や経験もたくさん身に付けることができました。都立大は総合大学だからこその革新的なカリキュラムが組まれていて、いわゆる一般教養科目は、分野横断・文理融合型で専門以外の科目を幅広く履修することができます。高い専門性に加え、これから社会で生きていく上で大切な知識を身に付けることができたと思います。

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――大学生活で思い出に残っていることは?

やはり臨床実習ですね。レントゲン、CT、そしてMRIなど、実際に医療現場で使われている装置に触れ、撮影方法など実践的に体感することができたことは大きな経験となりました。また、物理学や生物学、解剖学や撮影画像の読み取り方など、高い専門性を持つ教員から分野を超えて多様な知識を得ることができました。とても恵まれた環境でしたね。

放射線技師として人々と医療の現場に貢献する

――現在はどのような仕事や研究をしていますか?

現在は慶應義塾大学病院で診療放射線技師としてフルタイムで勤務するかたわら、大学院に進み、「MRIでものの硬さを計る」という研究に取り組んでいます。例えば、筋肉の硬さを計り、凝りなどを画像化して、どうすれば治療することができるかなどのソリューションにつなげるという研究です。

――診療放射線技師の仕事のやりがいとは?

私たちが使う装置は日々進化しています。そのため、ボタンを押せば誰でも医療機器を操作し身体を撮影することができます。でも、大切なのはそこではありません。患者さんに負担をかけないためにはどう撮ればよいか、ただボタンを押すだけではなく、診断に貢献できるような画像を撮影するために「撮影原理を理解して撮影する」ことが重要であると考えながら日々の業務に臨んでいます。

検査を受ける患者さんは、不安を感じていることが多いです。私は大学時代に、先輩や先生から医療現場の話を伺ったり、ペイシェントケア論(診療放射線技師が患者に影響を及ぼす可能性のある肉体的・精神的な関連要因を認識し、患者の社会的・文化的二一ズを理解し、必要に応じて報告すること)を学んだりしました。

それらの経験から、患者さんの気持ちを大事にすることをとても重視しています。検査では、少しでも不安を取り除くことができるように丁寧に説明やお声掛けをしています。患者さんから「MRIが怖くていつも不安だったが、今までの検査で一番気持ちがラクだった」と言ってもらえた時は、この仕事に就いて良かったと心から思いました。

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――最後に、波部さんにとって東京都立大学とは?

社会への入口ですね。様々な分野のプロフェッショナルと出会うことができますし、学びのレベルも社会に出てすぐに役立つものばかりです。人生の礎を築き社会に出る第一歩にふさわしい環境だったと、今、強く感じています。都立大で得た知識や経験、技術を活かして、これからも医療の現場に貢献していきたいと思います。

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  • 登場する人物の在籍年次や所属、活動内容等は、取材時(2021年)のものです。