10月15日、第93回箱根予選会が陸上自衛隊立川駐屯地、国営昭和記念公園で行われました。例年よりも気温の高い中での出走になりましたが、従来の部内記録である11時間28分45秒を2分28秒上回る、11時間26分17秒1の記録を打ち立てて記録を更新しました。
「笑ってキャプテンを終われそうだ」。柔らかい表情で、男子長距離主将の中村匠(3年)は語りました。学内で1位でゴールした彼でしたが、予選会までの道のりは平坦なものではありませんでした。今年は春からベストを次々と更新してきましたが、夏休みに脚を故障。予想以上に長引き、夏休みは思うように練習を積むことができませんでした。「走りながら怪我を治すことにした」と、懸命にチームを引っ張ろうとする彼に、先輩、後輩を問わず部員皆がついて行き、その結果が今回の記録の更新につながりました。
「あと30秒は早く走りたかった」と、言う彼の眼には、既に来年の予選会のビジョンが見えているようです。また、今回初めて箱根予選会に出走したメンバーの中には、緊張により自分の力を発揮できなかった選手もいました。悔しさ、嬉しさ、様々な感情をバネに、来年も更に記録を更新していくことを期待します。