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本学大学院生が、「第19回 住総研 研究・実践選奨」を受賞しました!

 福島県国見町貝田地区を対象として、私有地の一部または全部を公的に活用することで集落の住環境の改善を目指す実践です。集落では、人口減少と高齢化が進み管理が行き届かなくなったことによる土地に対する所有意識の低下と、集落という閉ざされたコミュニティ単位が生む他者への信頼が、私有地の中に集落独特の公と私が入り混じった中間領域を生んでいます。その実態を把握するため土地公的活用領域図を調査により作成し、利用されていない管理不全の私有地を公的な目的で活用することを試みました。その結果、2つの私有地を活用することに成功し、また私有地を有効活用した新たなコミュニケーションの可能性を考察することができました。

2.住民に指導してもらいながら屋外で使える什器を製作している様子
2.住民に指導してもらいながら屋外で使える什器を製作している様子

3.建築家の市川竜吾氏の指導のもと、公的に使える私有地を模索している様子
3.建築家の市川竜吾氏の指導のもと、公的に使える私有地を模索している様子

4.秋葉神社と隣接した農地を一体的に使いイベントを開催している様子
4.秋葉神社と隣接した農地を一体的に使いイベントを開催している様子

■一般社団法人 住総研とは(住総研HP引用)

 住総研は昭和23年、当時の清水建設社長・清水康雄が戦後の窮迫した住宅問題を解決するために、私財の一部を基金に設立した財団法人です。
 現在では、総合的研究・実践並びに人材育成を推進し、その成果を広く社会に還元することで住生活の向上に資することを目的に活動しています。