教員紹介参照<参照>

令和04年度 取組状況
所属 理学部 物理学科
学部・コース等
研究科・専攻等
職 位 准教授
氏 名 水口 佳一

取組状況
教 育 物理学実験第一を担当し,様々な基礎実験の手法と解析方法,レポート作成法の指導を十分に行うことができた.物理通論Iを担当し,応用化学を学ぶ学生を中心に,力学の基礎知識を修得させることができた.物理セミナー,現代物理学序論のオムニバス講義に加え,FS-Springの講義担当も行った.学位の取得は,博士2名,修士4名であり,他の在籍学生に対しても最先端の研究に挑戦する環境を提供できた.
研 究 BiS2系超伝導体において,局所空間反転対称性の破れと超伝導の相関,非調和振動と超伝導の相関,局在現象の解明の成果を挙げた.遷移金属ジルコナイドでは,新たに異方的負の熱膨張を示す超伝導体を相次いで発見し,元素置換によるその制御も実現した.HEA型超伝導体の新規合成,特異な圧力効果を見出し,電子状態と原子振動の評価から起源を議論した.これらの成果は6報がQ1論文に掲載され,2件のプレス発表,1件の特許出願を行った.
社会貢献 英語論文誌(Scientific reports,Condensed Matter)のEditorial Boardを務めた.また,Springer Bookのゲスト編集者を担当した.Science誌をはじめとした様々な論文の査読を行った.学会の委員業務を遂行し,大学祭等のオープンラボにも力を入れた.